文学カフェVol.1『塀のそばで』【アンダースロー】

アンダースローのリーディング企画〈文学カフェ〉がスタート！
第一弾は、イディッシュ文学の作家デル・ニステルの『塀のそばで』

ロシア・東欧には、詩人や作家が新作を書き上げると文学サロンやカフェなどで朗読を行うという文化があり、聴衆と作家の交流の場になっていました。
お茶や食事を楽しみながら、文学にどっぷり浸るひとときは、たまらなく贅沢な時間です。

一昨年オープンしたカフェ〈タッパウェイ〉との共同で、そのような〈文学カフェ〉をアンダースローに出現させようというのが、この新企画です。

戯曲を扱った〈イヴ・シリーズ〉に対して〈文学カフェ〉では短編小説、散文を中心にできるだけノーカットでお届けする予定。また、お茶とお菓子をサーブし、解説つきというサロン的な雰囲気も含めてお楽しみいただければと思っています。

五感を使って楽しむ文学。小説を舞台化するときにはどうしてもこぼれ落ちてしまうような文字の切れ味、不思議さや、ささやかな胸の高鳴りも丁寧に掬い取っていきます。

本公演は2024年春に刊行予定の新訳を使用しての上演になります。
◎ベルゲルソン／デル・ニステル『二匹のけだもの／なけなしの遺産　他五篇』（幻戯書房ルリユール叢書）田中壮泰・赤尾光春＝訳
尚、『塀のそばで』の邦訳は下記からもお楽しみいただけます。
◎西成彦編訳『世界イディッシュ短篇選』（岩波文庫）

主催者：合同会社地点