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【京滋】魅力満載♪『身代わり忠臣蔵』のディープなロケ地に着目

2024/02/02

ようこそ、おおきに。映画ライター椿屋です。

みなさん、京都お好きですか? 忠義、お好きですか?

 

世界の歳の瀬に欠かせない芸術が「第九」だとしたら、日本のそれは誰がなんと仰ろうとも「忠臣蔵」でございましょう。一年もの歳月をかけて主君の無念を果たすために討ち入りを成就させる赤穂浪士の伝統的復讐劇は、耐えて、忍んで、仇討を成し遂げたとて万々歳とはいかぬお涙頂戴ストーリー。日本人が大好物な要素がこれでもか!と詰まった歴史的トピックでございます。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

そんな悲劇の代表格ともいえる史実を、喜劇に転じてしまおうというから、桃も山椒も驚かずにはいられません。東映45年振りとなる忠臣蔵は、そのタイトルが示すとおり、松の廊下で斬りつけられた吉良家の長男・上野介に成り代わって、五男・孝証が幕府を騙してお家存続を死守するミッションに挑む物語なので
す。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

瓜二つな兄弟を一人二役で演じるのは、そのアクの強さとキュートさで観る者を魅了するムロツヨシさん。ドタバタとシリアスを両立はもちろん、善悪だけでなく悲喜さえも共存させるその手腕たるや、天晴れ!

孝証と親しくなる大石内蔵助役の永山瑛太さんを筆頭に、説得力のあるキャスティングも絶妙です。「そうくるか!」と思わず膝を叩いてしまうラストまで、「忠臣蔵」を知らない人でも一気呵成にのめり込むこと間違いありません。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

時代劇の“聖地”だらけ!贅沢なロケーション撮影が実現

本作の世界観およびスケール感を担保するのは、京都の職人たちが手掛けた豪華な吉良邸セットと、京都撮影所制作部が探し出したロケーションの数々。物語にリアリティをもたらす臨場感あふれるロケ地には、普段はなかなか撮影できない神社仏閣が使われているのも見逃せません。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

例えば、ムロさんが二人一役を演じる上で最も大事な池の鯉に餌をやる上野介とそれを口に入れる孝証のやり取りは、「くろ谷さん」の名で親しまれている金戒光明寺にて。ここは、会津藩ゆかりのお寺として幕末ファンに愛される場所。新選組と会津との関わりも、忠義好きには堪らない要素が満載ですね。

 

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

孝証と内蔵助が密会する重要なシーンは、「普茶料理」で知られる宇治の萬福寺で撮影。その他、冒頭は日吉大社から始まり、クライマックスでは「花の寺」と呼ばれる勝持寺が舞台に。有名どころである大覚寺、妙心寺、随心院、佛光寺に加えて、嵐山通船や亀岡のへき亭毘沙門荘、さらには時代劇に欠かせない木津川に架かる流れ橋(正式名称は「上津屋橋」。河川増水の際、水に流されることを想定して作られたことから「流れ橋」と呼ばれており、時代劇に出てくる橋といえば、まずこの橋を思い浮かべるのでは?)……と、多くの名所が登場します。

 

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

中でも、とくに印象的だったのがエンドロールに繋がるラストカット。幅と奥行きが広く、段差の低い独特な石段を下りてゆく美しいシーンです。ロケ地となったのは、長岡京市にある西山浄土宗の光明寺。前述の金戒光明寺と区別するため、その地名から「栗生(あお)光明寺」と呼ばれています。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

周りを木々に囲まれたこの長い階段の先に続くであろう、孝証と桔梗(川口春奈)の未来に幸あらんことを、と思わずエールを送りたくなる――ポジティブかつハッピーなメッセージが詰まった異色の時代劇エンターテインメントを、ぜひ劇場でご覧あれ。

(C)2024『身代わり忠臣蔵』製作委員会

 

◎作品情報

『身代わり忠臣蔵』https://www.migawari-movie.jp

2月9日(金) T・ジョイ京都ほか全国ロードショー

出演:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、ほか

監督:河合勇人

脚本:土橋章宏

原作:土橋章宏「身代わり忠臣蔵」(幻冬舎文庫)

製作プロダクション:東映京都撮影所

プロダクション協力:AOI Pro.

製作幹事・配給:東映

 

【公式SNS】

X(旧Twitter):  https://twitter.com/migawari_movie

Instagram: https://www.instagram.com/migawari_movie

TikTok: https://www.tiktok.com/@migawari_movie

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ライター紹介

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ライター:椿屋 山田涼子

京都拠点の映画ライター、グルメライター。合言葉は「映画はひとりで、劇場で」。試写とは別に、年間200本以上の作品を映画館で観るシネマ好き。加えて、原作となる漫画や小説、テレビドラマや深夜アニメまでをも網羅する。最近Netflixにまで手を出してしまい、1日24時間では到底足りないと思っている。

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