参加する

2023.11.06

今年4月のリニューアルオープン後、既に5回は京都競馬場に足を運んでいるミヤマグチです。

 

京都にある大きな施設のリニューアルと言えば、この10月に京都駅東部エリアに移転をした京都市立芸術大学ですよね!

何と今回、この2つのリニューアルプロジェクトを記念して、京都ゆかりの4名の芸術家が、それぞれ「馬」をテーマにした作品を京都競馬場で発表する企画が開催されることとなり、初日である11月4日(土)に取材に伺ってきましたよ。

 

その名も「Au Passage(オ パサージュ) 4人の個展ー競馬場のパサージュにて」

西野陽一氏・森村泰昌氏・八木明氏・山本容子氏という、まさに現在の京都を代表する皆さんによる作品が揃います。

まずは記念写真をパチリ。

左から日本中央競馬会 理事 清水靖博氏、西野陽一氏、山本容子氏、京都市立芸術大学 学長 赤松玉女氏、八木明氏、森村泰昌氏、そしてJRA京都競馬場長 松田恵作氏。

 

京都競馬場「ステーションサイド」の3階展示コーナーに向かうとそこはもうアートの世界。

「Au Passage 4 人の個展 − 競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

 

ここに展示が並んでいます。

今回は、その様子を現場の写真と皆さんからのコメントでご案内します。

 

まずは紫綬褒章も受章された現代美術家・森村泰昌氏の作品から。

ジャック=ルイ・ダヴィッド作『サン=ベルナール峠を越えるボナパルト』に扮したセルフポートレイトと京都競馬場で撮影した馬を合成して名画を再現されています。

「Au Passage 4 人の個展 − 競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

「競馬場に来られる方は美術作品を関心を持たれるか分からなかったが、この前を通過された方があれっなんなんだろう?と思っていただけたら。今回、馬をテーマに作品を作らせていただいたが、身体の面白さとか表情などなかなか気付かない面もあるが、馬ってこういう表情、筋肉を持っているんだ、というのを驚きを持って感じていただけたらいいな、と思います。」

とのこと。

皆が一度は観たことがある、あのナポレオンと白馬が織りなす迫力をお楽しみください!

 

続いては銅版画家・山本容子氏。

ルイス・キャロル作『鏡の国のアリス』を題材にした銅版画作品です。

「Au Passage 4 人の個展 − 競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

「私は競馬場のこの場所で展示会をすることに意義を感じている。フランスのパサージュという小径を通ると、花屋さんがあり本屋さんがあり様々なお店があってショーウィンドウのように通る人々をそれぞれの感覚で楽しませてくれる。競馬場は馬券を勝ってゲームをするところだけど直線コースばかりでははつまらない。寄り道しながらいろんな感覚でその刺激を受けながら楽しんでもらえたら。競馬場がこの企画に乗ってくださったことが非常によかったなと思います。」

なるほど企画展のタイトル「パサージュ」にはそういう想いも込められていたのですね!

 

そして日本画家・西野陽一氏は、京都競馬場の歴史に名を刻んだ馬たちの姿を重ねるように描いた群像図を発表されました。

「Au Passage 4 人の個展 − 競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

「動物を題材にすることが多いのですが、馬の作品は以外に少なく今回は貴重な機会になりました。他のジャンルの方とこういった形で個展できたのははじめてで、それぞれの方のポテンシャルが凄かったと思う。通る方にそれぞれに感じていただけたら。」

“この馬はあの名馬かな?”なんて想像しながら作品を楽しむのもおもしろいですね。

 

最後にご紹介するのは清新な青白磁が国内外でも高く評価される陶芸家・八木明氏。

馬を模した繊細な飾りを冠した青白磁による籠や、レリーフをほどこした陶板作品などが展示されています。

「Au Passage 4 人の個展 − 競馬場のパサージュにて」展示風景 撮影:福永一夫

「今回、ウィンドウという限られた空間の中で、馬をテーマに焼き物の中でどうするか。馬の姿、筋肉の躍動を素直に表現して、轆轤で形作る世界と対比させてみました。壁面に文字や文様を入れたり、馬の動きをウインドウの中で表現しました。」

馬をテーマとした陶芸というのは初めて観ましたが、なるほど、新しい世界観を感じられますね。

 

どの作品も、パワーがすごい!

でもやっぱり写真だけではなかなか伝わりません。。。

ぜひ、実際は京都競馬場に足を運んでいただき、大迫力のアートを目の前で楽しんでみてください。(11月4日(土)~11月26日(日)の土日のみの開催です)

きっと、馬券にもパワーが宿るはず・・・ですよ!

Information
店舗・施設名 JRA京都競馬場 ステーションサイド3階展示コーナー
住所 京都市伏見区葭島渡場島町32
営業時間 2023年11月4日(土)~11月26日(日)の土日のみの開催
交通 京阪電鉄淀駅下車徒歩2分
料金 京都競馬場への入場料(200円) ※11月12日(日)、19日(日)は500円
お問合せ先 JRA京都競馬場
TEL 075-631-3131
ホームページ https://www.kcua.ac.jp/20231104_aupassage/
  • 公式LINE
  • 公式Facebook
  • 公式X
SCROLL TOP
pagetop