- 2023/08/30
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こんにちは、ライターの小澤まみです。
日頃、ノートにどんなことを書いていますか?様々な感情を書き留めたり、時には殴り書きをしたり、何度も読み返してボロボロになったり。大げさでなく、どんな時も静かに受け止めて、人生に寄り添ってくれるノート。運命の1冊を見つけませんか?
今回ご紹介するのは、ノート専門店『lleno(リエノ)』です。
選ぶ楽しさ、触れる楽しさが味わえる『lleno』。
地下鉄烏丸線「鞍馬口駅」から徒歩3分の場所にある、ノート専門店『lleno(リエノ)』。スペイン語で「いっぱい」を意味します。本来は「ジェノ」と読みますが、ローマ字読みで「リエノ」と素敵な店名にしたのが、オーナーの神田樹希(かんだ たつき)さんです。
オーナーの神田樹希さん(真ん中)
神田さんは1990年にデザイン事務所を創業。本当に自分が作りたいものを作ろうと思ったことがきっかけで、元々好きだったノートの専門店を2008年にオープンしました。
店をのぞくと、たくさんのノートが並んでいます。どのノートも美しく、美術館にいるみたいでした。
こだわりが詰まった『lleno』のノート
ノートのサイズは、黄金比率(GRサイズ・大)や白銀比率の大和比(SRサイズ・小)を採用しています。神田さんの一般のノートのイメージは、分厚くて横長。女性や手が小さい方でも片手で持てるようにと考えて、このサイズに行き着きました。
黄金比率はモナ・リザ、ミロのビーナス、ピラミッドなど。白銀比率の大和比は五重塔、銀閣寺、平安京の街並みなどに使われています。思わずノートを手に取ってみたくなるのは、人が最も美しいと感じる比率だからかもしれません。
本文の用紙には、高級書籍用紙を使用しています。クリーム色が目に優しく、ずっと見ていてもチカチカしません。滑らかで書きやすく、裏移りが少ないので、その時の気分で筆圧が強くなっても、殴り書きになってもちゃんと受け止めてくれます。罫線、ドット、無地から選べるので、お好みをどうぞ。
表紙の用紙は、デザインに合わせて選んでいるそうです。私が購入した「彩り」(GR:税込み2,860円/SR:1,980円)は、麻生地のような少しざらざらとした手触り。ボタニカルな雰囲気だけでなく、和柄のような雰囲気もあって、一目惚れしました。
手製本だからできること
ノートの一部、または全部が手製本の『lleno』。本文がフラットに開くように、背部分を糸でかがる「糸かがり製本」を取り入れています。
今回は特別に作業の様子を見せてもらいました。
表紙に厚紙を配置しているところ。
表紙に本文を貼るため、表紙の背部分に糊付けしているところ。
手製本だからこそ、デザインに合わせてスピンや花布を変えたり、名前を入れたりとカスタマイズができます。温もりを感じたり、職人の想いが伝わるのは、手仕事ならではですね。
「運命のノート」366日から1日を選ぶなら、どの日を選びますか?
色にはいろいろな意味があるのをご存じですか?カラーセラピストの北川葵さんが監修した「運命のノート」(税込み3,850円)は、366日それぞれ1色ずつ色が設定されています。表紙のデザインは4種類。運命の扉の絵が描かれた「ヒーリング」(奥)。細かい市松柄の凹凸紙の「シンプル」(左)。「deco」(真ん中)は黒色と誕生色とのコントラストが美しい。古書風のデザインの「古書」(右)。
自分や大切な人の誕生日、記念日、創業日。特別な日と聞いて、私は真っ先に自分の誕生日を思い浮かべました。7月29日は真朱色(まそおいろ)。私は赤色が好きで、自然と小物類は赤色を選ぶのですが、偶然じゃなかったのかもしれません。性格診断や色からのメッセージ鑑定書が付いているので、こちらもお楽しみに!
表紙に名前だけでなく、メッセージも入れてもらえます。プロポーズの言葉や、母の日のメッセージを入れた方もいるそうです。名前やメッセージを印刷してから製本するので、制作に2週間ほどかかります。お急ぎの方はご注意ください。
『lleno』の近くには、「心鎮(ここしず)め神社」と呼ばれる御靈(ごりょう)神社があります。日々のストレスや悩みから抜け出し、心穏やかに過ごせるように「心しずめ」のご利益があるそう。ノートにもその効果が。書くことで不安が消え、思考が整理され、気持ちがすっきりします。御靈神社の参拝とあわせて行ってみませんか?