こんにちは。マツモトです。
毎年おなじみ年末年始のわちゃわちゃが過ぎると、当たり前ですが皆さますっかり通常運転ですよね。正月明けて、いったい何日たってると思ってるのー? と仰る皆さまも、ちょっとだけ年末年始を振り返っていただけますか。
「#忘年会スルー」なんて「#(ハッシュタグ)」が流行ったこの冬ですが、やはりお酒の席に顔を出された方も多いと思います。
そんな宴席でお酒が飲めない人が飲むものといえば…?
今やおいしいノンアルコールビールもありますし、ジュースも色々ございます。
が、お茶といえば「ウーロン茶」ですよね。ウーロン茶だけがメニューに鎮座していたのではないでしょうか。かくいう私も、まったくそれに疑問を感じたことはありません。
しかし茶処・京都 宇治は違っていました。
また京都の名店と言われる料亭の料理人の方々も、長年、疑問に感じていたのです。
ウーロン茶は有料で提供できるのに、なぜ緑茶、番茶、煎茶を含むすべての日本茶は無料なのか?
と。
本当においしい宇治茶はたくさんあるけれど、“無料で”となると自ずとできることも限られてしまいます。
そうしたところに少し前から、日本茶界に追い風が吹き始めました。
抹茶の一大ブームです。
今や抹茶は飲むだけではなく、料理のほか、和菓子・洋菓子を問わずお菓子の素材として、引っ張りだこになるほど時代は変化しました。
数年前、私も外国からの観光客の方に抹茶を供することがありました。そのときは「テイスト スピナッチ(ほうれんそうみたい)」と、お決まりの感想をもらい、こちらも(それ、想定内!)という笑顔を返したものです。
ところが昨年…。友人が外国人観光客に抹茶を出すシーンに遭遇しました。すると緑の液体を啜る彼らが、茶碗の縁から口を離すなり放ったひと言は「(英語で)ウマイ!!」だったのです。
…これまたインパクトに残るワンシーンでした。
グッドニュースはさらに続きます。昨年2月、京都府議会の定例会で京都府宇治茶普及促進条例も成立したのです。
こうした「お茶」を取り巻く世の中の変化を、京都は宇治のお茶に携わる人たちも、もちろんちゃんとキャッチしていました。
約3年前から、宇治茶の生産者の方々や京都の料理界、京都府などがタッグを組み、「食事中に飲める、(有料提供できる)おいしい宇治茶」の開発が始められたのです!
前置きが、長くなりました…。
そういういきさつの下、瓶入りの宇治茶ドリンクがついに完成したのです!
今日はそのプレス発表会に行って参りました。
場所はフォーシーズンズホテル京都!!
関係者ご一同の気合のほどがうかがえる、会場設定です…。
■エントランスへと続く、ながいプロムナード。理想の京都感スゴイ!
■木組みが美しいエントランスのクルマ寄せ。すみません、初めてすぎてちょっとテンションあがってます…。
午後2時から始まったプレス向けの発表会に、まずは西脇京都府知事がご登壇。新しい瓶入りの緑茶飲料は、玉露のみを使ったこだわりの商品であることををアピールされました。
そしていよいよ、商品のお披露目です! ジャジャン!
新しい「瓶入り宇治茶ドリンク」の商品名は『玉兎』!
「玉兎」は「たまうさぎ」と読みます。これはかつて宇治が「菟道」と書いて「うじ」と呼ばれていたことや、宇治の守り神、菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)と兎の道案内の伝説にちなんでいます。
宇治に縁の深い「兎」と、玉露の「玉」の地を組み合わせて「玉兎」という名前になりました。
家紋を想起させるボトルの見返り兎のモチーフは、特にウサギさんの耳にご注目を。玉露に適した新芽は細長く、そしてくるりと丸まっているそう。兎の耳は、そんな茶葉のかたちをイメージしています。
黒いボトルはお茶の色や香りをなど、品質保持の意味もありますが、と同時に玉露の茶葉を育てるため宇治で編み出された、黒い覆いをもイメージしています。
それにしても、このボトルがテーブルに置かれている姿を想像してみてください。かなりインパクトのある姿だと、思いませんか?
■本物のボトルは、今日はまだお披露目されませんでした。
瓶入り宇治茶ドリンク「玉兎」は、宇治の玉露100パーセント。
玉露を抽出するのに最適な温度で抽出し、うま味・香りともベストの状態になるよう、考案されています。
発表会には、京都の日本料理界の重鎮方もご臨席。この瓶入り宇治茶ドリンク「玉兎」にかける思いを熱く語られました。
■写真左から日本料理アカデミー理事長で菊乃井の村田氏、同副理事長でたん熊の来栖氏、同理事で魚三楼の荒木氏。みなさま、お食事のシーンで楽しんでいただける、見た目にも味にもこだわった日本のお茶を、心の底から待ち望んでいたのです。
そしてお待たせしました! いよいよ「玉兎」を試飲させていただきます。
まずはご一同のご発声により、乾杯から!
続いて私たちも、「玉兎」を試飲させていただきます。
水色はほんのり淡く黄色味のあるグリーン。
香りは柔らかく、口に含むと、とても大切に、そして絶妙の温度で淹れられたと感じられるまろやかさでした。
魚三楼の荒木さんが、「お茶のうま味成分が、さらに料理のおいしさも引き立てます」と仰っていましたが、なるほど、これは料理と合わせるのも楽しみなお茶です。
宇治玉露100パーセントの瓶入り宇治茶「玉兎」は、今年の5月下旬から、京都府内の飲食店などで提供される予定です。価格などはいまのところまだ検討中だそうですが、手に届きやすい価格帯をめざしているとのこと。
まずは京都で、そしてその後は、関西から、全国、世界へ。
「玉兎」がぴょん! と跳ねればいいですね。
Writerデジスタイル京都スタッフ
Writerデジスタイル京都スタッフ
タカラサプライコミュニケーションズではたらく京都大好きメンバー。 定番から穴場まで、幅広いKYOTOの情報をお届けします!
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