赤い旗とオリーブの木が目印! 目指すお店は、桂の物集女街道沿いにありました。
2012年5月に、植田夫妻(パン職人のシェフと四児の母・さちさん)がオープンした「プラ・ビダ」。店名の「¡Pura Vida!(プラ・ビダ)」は、中央アメリカにある小さな国・コスタリカで旅好きのさちさんが出合った挨拶にちなんでいます。スペイン語で「素敵な人生だね~」という意味ですが、使うシーンによって「元気だよ!!」とか「人生、楽しもう!!」という気持ちまでもを伝えられる表現なのだとか。
さあ、可愛い手描き看板に誘われてGO!
店内は木製の棚や床で温かみのある雰囲気。この写真では少し分かりにくいかもしれませんが、パンを盛ってあるトレーやかご、ホーローのバットなどは形もそれぞれ。いい意味で整然としていないのが何とも可愛いんです。
ああ、どのパンも魅力的で目移りしちゃう。…と、いっている場合じゃない(笑)。取材をしなければ。
さちさんに、サンドイッチづくりで一番大切にされていることをお聞きすると、「パン自体のおいしさをいかすことですね」とのこと。
まさに、そのお手本のような「カスクート」(245円)を作るシーンを見せていただきました。石臼挽きの小麦粉を使ったフランスパンをザクッとカット。
次にお目見えするのは、ミルクのコクがしっかりと感じられる北海道産の「よつ葉バター」ですよ。溶かしたバターを、パンの断面に刷毛で塗り…
「大山ハム」の熟成ロースハムとゴーダチーズをはさみます。
「こんなに簡単でもいいんですか?」とさちさん。いえいえ、作業はシンプルですが、これだけの〝役者(パン・バター・具)〟が揃っているのって素晴らしい! ね、コレ、おいしくないはずがないでしょう~?
ちなみに素材選びについて、子育てでの「安心な食べ物を与えてあげるのが親の責任」という思いも反映されているといいます。それがお客さんへの、より良い&おいしいものを提供することにつながっているのですね。
修行探訪22軒目から得た学び。
「パンとバターと具材、三位一体のおいしさを大切に」