メニューの入れ替えにも意欲! アラカルトをぜひ楽しんで
「食べるの好きなんです」
おお、なんて潔い回答。
「仕事の延長と思って食べに行っても、気付いたら食べるのに夢中になってしまっていて…。メニューは和食から閃くことがやっぱり一番多いけれど、フレンチなど、ほかのジャンルからも色々インスピレーションを得ています」
食べるのが好き、と言える料理人が作る料理。食いしん坊が作る料理は、そりゃあおいしいに決まっています。たった2品を食べただけですが、すでに納得の域。
そして本日、最後にいただいたのは、ローストビーフです。
「ローストビーフは、実山椒醤油がかけてあります」
少しひんやりしたローストビーフ、口に入れるとスッととろけます。しかも未山椒醤油が、これまたいいアクセント!
一緒に添えられたミョウガやショウガ、大葉などの薬味が口中を爽やかにしてくれて、最後までおいしくいただけました。
このローストビーフに合わせたのは、福井のお酒で「早瀬浦 特別純米 涼み酒」。
夏にぴったりな爽快な飲み口は、最初にいただいた「蒼空」よりさらにスッキリ。今日も暑いので、こうしたお酒をまだまだ旨く感じます!
和食の基本を守りつつ、遊び心ある料理を楽しませてくれる下田さん。「悠々」を、どんな店にしていきたいんでしょう?
「せっかく来てくださったお客様に、店名の“悠々”のように、悠々としていただける店にしたいんです」
そういう意味では、和久傳の雰囲気とは少し違う感じかもしれません、という下田さん。でも北大路はオフィス街じゃないので、そういう方が似合うかもしれないね。
「それにアラカルトで勝負したいんです。献立は定番も含めて、月2回は入れ替えていきたいし…」
それなら来るたびに、新しいもに出合える楽しみも増えるなあ!
早くも下田さんには、自分の店である「悠々」に対するさまざまな“予想図”があるようです。ここ2週間の話ですが、お客様は40代から60代くらいが中心だそう。色んな意味で、ゆとりがある世代が多いのは、下田さんの考えに合っていそうです。
「もちろんコースも、できるんですが、値段も含めてできるだけお客さんのリクエストには応じていこうと思っています」
いまは1から10まで、一人で切り盛りしている下田さん。最近やっと税理士さんを紹介してもらって、経理のことはひと息つけました、とのことですが、それでも店のことは彼ひとりで切り盛りしているため、めちゃめちゃ忙しそうです。
「店の方は…。だれか、いませんかね(笑)」
ということで、「悠々」では働いてくれる人も募集中!
いずれはランチも始めたいとのことですが、いまはまず慎重に夜のみの営業中です。
さあ今夜は、少し気分を変えて北大路に向かってみてはいかがでしょう?