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冒険の旅で見つけた“ジャパニーズGIN 季の美” ~京都蒸溜所のクラフトジン~

2018/07/07

デジスタイル京都をご覧のみなさま、こんにちは!

ライター鈴木あみです。

 

暑い季節に突入してきましたね~

暑い日に飲むキーンと冷えたお酒が恋しいこの頃。

いま、お酒ラバーにじわじわと人気の“クラフトジン”の存在をご存知でしょうか?

 

実はここ数年、世界中で大人気となっているクラフトジン。

ジンは「ジュニパーベリー(杜松の実)で香りづけ(蒸溜)をされたお酒」というルールを守れば比較的自由に作ることが出来ることと、ウィスキーよりも短期間で作られるスピリッツとして注目されているお酒なんです。

日本でも2016年から日本産クラフトジンの販売が始まり、少しずつ日本各地で地産地消で作られ始めています。

 

近年のクラフトビール人気に続くのでは?と噂されるクラフトジン。

今回は、そんな日本産ジンの先駆けでもあるクラフトジンが京都で作られているということで伺ってきました。

 

 

京都駅の南側、吉祥院にある京都蒸溜所。

吉祥院と聞くと京都の方はびっくりされるような、とっても閑静な住宅街の一角に蒸溜所はありました。

 

お話をお伺いしたのは創業者デービット・クロールさんとディスティリングチームの佐久間雅志さん。

創業者のデービット・クロールさん。日本に住んで20年以上になるイギリス出身の方。

ジンやお酒とはかけ離れた金融関係の仕事を経てから、大好きなお酒の世界へ。

 

佐久間さんはロンドンでバーテンダーを10年されてから京都蒸溜所に参画。

 

お二人だけでなく蒸留所のヘッドディスティラーを務める方もイギリスの方という、ジンの故郷イギリスとご縁が深い日本のクラフトジン”季の美”。

なぜ、イギリスが誇るジンがここ”京都”で作られているのでしょうか?

 

“Think out of the box” 既存の概念に捉われず、良いと思うものだけを作る。

 

季の美は、従来あるジンの中でも珍しい作り方で作られています。

従来のジン作りは「ワンショット蒸溜(全てのボタニカル素材を一緒に蒸溜する製法)」で作りますが、季の美は素材の持ち味に合わせカテゴリー別に分けて蒸溜したものをブレンドし、味を完成させるという独特な製法。

 

11種類のボタニカル素材を6つのカテゴリー【ベース・シトラス・スパイス・ハーバル・ティー・フルーティ】に分ける。

 

 

―佐久間さん

ワンショット製法ですと、素材によって届かない味わいや、出過ぎてしまう味わいが違ってきます。そこを分けて蒸溜することによって、素材の良さ全てを引き出し、繊細さをブレンドで表現するという手法をとっています。

ワンショットで出来る大胆な力強さを出すよりは、やはり日本らしい、京都らしい繊細な味わいを目指して確立する為にもこの手法を取らせていただいています。

 

―デービットさん

ボタニカルを蒸溜して出てくる液体の全てを使えないんですね。最初と最後はあまり味が良くない。素材の種類によって、その真ん中が出てくるタイミングが違ってきます。

素材をカテゴリーに分けてから別々に蒸溜すれば、それぞれにとってベストな部分だけを取ることが出来て、最後にブレンドするととてもクリーンな味になる。それが飲みやすい理由の一つでもあると思います。あとは米のスピリッツが甘くクリーミーさと飲みやすさを引き出してくれています。

 

 

小規模生産を行なっている京都蒸溜所。蒸溜釜もイメージしたよりもずっとコンパクト。銅色が美しい。

 

季の美の土台となるお酒はお米から出来ています。

世界的にも初めてという、ライススピリッツ100%で出来たジン。アルコール度数が高くても口当たりが良いのは、お米が持つ柔らかさと甘みのある味わいだからこそ。

試作段階のテストの時、数ある候補の中で満場一致で人気だったライススピリッツ。

「従来のジン作りで使われる小麦など他の素材に比べるとコストが高いが、味の妥協がしたくなかった」とデービットさん。

 

 

―デービットさん

レシピをチームで考えた時に、まず出来るだけ”良いもの”を作りたかった。

その際のコストは後で調整しましょうという考え方でした。ライススピリッツがベスト。

味だけでなく、文化的にも日本らしいものを考えると完璧じゃないかと考えました。

 

>妥協なき商品づくり。厳選された素材とは?

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スポット情報

店舗・施設名 京都蒸溜所
住所 京都市南区吉祥院嶋野間詰町15
ホームページ https://kyotodistillery.jp/

地図

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