〈第29回 京都の秋 音楽祭〉 デビュー50周年記念　千住真理子　J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリン・ソナタ＆パルティータ全曲演奏会【京都コンサートホール アンサンブルホール ムラタ】

J.S.バッハ：無伴奏ヴァイオリン･ソナタ＆パルティータ全曲演奏会

バッハは祈り、だ。
平和への祈り、なのだ。
今こうしているあいだに、この地球上では戦時下で苦しんでいる人々がいる。
大切な人を失って悲しみに暮れている人々がいる。
絶望から立ち上がるすべもなくたたずむ人々がいる。
プロ生活50年、12歳でヴァイオリンを手にステージへ踏み出した
その第一歩から、私はバッハと共に歩んできた。
挫折に苦しんだあの時も、バッハが共にあった。
身近な人が亡くなったあの日も、私はバッハを一晩中弾いていた。
震災でつらい思いを強いられている方々の前に立った時にも、バッハは私の手を引いて歩むべき道を示してくれた。
無宗教の私にとって、弾くことは祈ること。
だから、感謝を込めてバッハを弾こう。
バッハのなぐさめと崇高な響きに、平和への祈りを込めて、いま―。
（Message by 千住真理子）

[出演]
千住真理子（Vn）

[PROGRAM]
J.S.バッハ：
無伴奏ヴァイオリン･ソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001
無伴奏ヴァイオリン･パルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002

無伴奏ヴァイオリン･ソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
無伴奏ヴァイオリン･パルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006

無伴奏ヴァイオリン･ソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003
無伴奏ヴァイオリン･パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004