京都の四季とともに名品と出会える、コレクションルーム
京都を代表する人気作家やテーマをもうけた特集展示を通じて、京都美術の面白さをたっぷりと体感していただくコレクションルーム。
明治から大正時代にかけて日本は、欧米など先進国の影響によって工業化が進み、新たな文化の流入によって急速な近代化を果たします。特に人々の生活様式は都市部を中心に変化し、建築やインテリア、ファッションやライフスタイルにいたるまで、和洋折衷の独自性をもちながら昭和時代(戦前)に突入していきます。同時に官展における洋画、日本画の主題には同時代のモダンな風俗が積極的に描かれ、工芸においても欧米で流行していたアール・デコの影響を受けた作品が多く出現し、新時代の芸術として受容されていきました。本特集では当館が開館した1933年を含む昭和初期(1930年代頃)の絵画や工芸作品を中心に、当時の「モダン」を捉えた作品を紹介します。