「身代わり丈六釈迦如来」戒光寺本堂修復記念特別公開

幕末まで長く皇室の菩提寺として尊崇を集め、「御寺（みてら）」と呼ばれる真言宗泉涌寺派の総本山・泉涌寺（京都市東山区）。
その塔頭で、木造では世界最大といわれる釈迦如来立像（鎌倉時代、国重要文化財）を本尊とする戒光寺の特別公開を10/22(日)に開催します。
後水尾天皇を刺客から救ったという「身代わり伝説」のお釈迦さまは、運慶・湛慶父子作とも伝わり、像高約10㍍（光背、台座含む）に及ぶ宋風の巨仏です。
幾多の戦乱や火災を潜り抜け、奇跡的に現在まで継承された本尊を安置する本堂は、2021年8月の大雨で屋根の一部が崩落しました。幸い、本尊や他の仏像は無事で、屋根は檀家の寄進などで今年修復が完了したものの、文化財の維持継承には引き続き多額の資金が必要です。
今回はそんな同寺支援の輪を広げ、文化財所有者の生の声から文化財防災を学ぶ場にもなればと考えています。
解説と案内は同寺住職で、真言宗泉涌寺派教学部長、泉涌寺執事ほか多くの要職を務められる渡邊恭章師。
通常は入れない本堂内陣や、公開されていない本堂の破損・修復現場など、特別な見学コースでお届けします。