細川家と大名茶人の織田有楽斎ゆかりの寺院
茶室如庵とつつじの庭園と細川護熙氏揮毫襖絵を公開
元はいずれも臨済宗大本山建仁寺の塔頭である正伝院と永源庵というふたつの寺院であったが、明治期の廃仏毀釈の際に永源庵は廃寺となり、正伝院がその場所に移ってきたことに始まる。元々永源庵は、細川家の始祖・細川頼有から8代続く菩提寺であったことから、その名を残し、「正伝永源院」と改められた。大名茶人織田有楽斎が建てた国宝の茶室「如庵」が復元されるなど、有楽斎ゆかりの寺としても知られる。毎年春になると、つつじの庭園が公開され、春の訪れを静かに感じることができる。