旧嵯峨御所大覚寺 霊宝館:~9/12(月)の公開となります。
~「膝丸」の伝承をもつ門跡寺院の名刀~
観月の名所・大沢池(名勝)をのぞむ大覚寺は、平安時代に嵯峨天皇が営まれた離宮をお寺に改め、代々天皇や皇族が住職をつとめた門跡寺院。宸殿(重文)や、御影堂、五大堂などが回廊で結ばれ、今も王朝の雅な雰囲気を漂わせています。
特別公開の霊宝館では、源義経も使用した源氏の重宝との伝承を持つ太刀「薄緑(膝丸)」(重文)を特別展示。新調された刀箱や白鞘(しろさや)、はばき、刀箱覆、押形(おしがた)なども展示されます。また大覚寺の本尊である平安時代後期の仏師・明円作の「五大明王像」(重文)や鎌倉・室町時代の「五大明王像」(うち3体が重文)など、大覚寺に伝わる寺宝の数々も拝観できます。
*記念品付き
*霊宝館内の混雑状況により30分間隔・入替制での拝観をお願いする場合があります。
兄弟刀 再び!「髭切」と「膝丸」 同一期間(7/9~9/12)公開!
平安時代、源満仲の命で作られた2振の太刀。試し斬りで罪人を切った際、1振は髭まで見事に斬り「髭切」と名付けられ、もう1振は膝まで斬り下げたため「膝丸」と名付けられたとか。『平家物語』によれば、2振はその後何度も改名を繰り返し、「髭切」は鬼女の片腕を切り落としたことから「鬼切丸」と呼ばれ、「膝丸」は土蜘蛛を退治したことで「蜘蛛切」と呼ばれるなど、数々の伝説に彩られ源氏嫡流が代々継承したという名刀です。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する源頼朝・義経がそれぞれ所持したとも伝わる「兄弟」の刀なのです。
※諸説あります