密教美術の宝庫
正式寺名は「教王護国寺」で世界遺産に登録されている寺院。平安京の二大官寺のひとつとして、西に位置する西寺とともに栄えた。
のちの弘仁14(823)年に、嵯峨天皇より弘法大師空海に託され、真言密教の根本道場となった。シンボルとも言える五重塔をはじめ、数多くの国宝がそろうことから「国宝の宝庫」とも言われている。
また、立体曼荼羅をはじめとする密教美術の宝庫としても名高い。春の宝物館特別公開では、テーマに合わせて密教美術の数々が公開される。兜跋毘沙門天や元は西寺にあったと伝えられる地蔵菩薩、煩悩即菩提を表す愛染明王など数々の寺宝が展示される。