法堂(はっとう)天井に平成9年(1997)天龍寺開山夢窓国師650年遠諱記念事業として日本画家加山又造画伯(1927~2004)により「雲龍図」が描かれた。
天井(縦10.6m 横12.6m)に厚さ3cmの杉板159枚を張り合わせ全面に漆を塗り、さらに白土を塗った上に直径9mの二重円相内に直接墨色で躍動する見事な八方睨みの龍が描かれている。
以前の「雲龍図」は明治32年天龍寺開山夢窓国師匠550年遠諱記念事業として明治期に活躍された鈴木松年画伯によって描かれていたが、紙に描かれていたために損傷が激しく、現在ではその一部が保存されており、毎年2月に大方丈にて一般公開している。