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京都発見 龍野醤油と京の醤油
「龍野・オオギイチ醤油イメージ」 播磨平野が生み出す味「龍野のうすくち醤油」
龍野醤油の始まりは、天正15年(1587年)と伝えられており、末広醤油をはじめとして、現在も多くの醤油メーカーが工場を構えている。
播磨平野の豊かな小麦、近隣の三日月町で獲れる良質の三日月大豆、赤穂の塩、そして揖保川の軟らかい水に恵まれた龍野は、「うすくち醤油」の発祥地でもある。醤油造りにおいて、使用する水に含まれた鉄分が高いと色が濃くなり、硬度が高いほど、だしの抽出効率が低くなるという。つまり、揖保川の水は、鉄分が極めて少ない軟水であり、うすくち醤油の醸造に極めて適しているのだ。最上の水と原料に、色を出すために甘酒を加えて、うすくち醤油特有の風味と香りを持った龍野醤油が醸造されるのである。
京の歴史の重みとぬくもりを醸す「澤井醤油」
醤油店で修業をつんだ初代澤井儀助が、京都の島原口に「澤井醤油本店」を創業したのは明治12年。御所からほど近い現在地に移転したのは、同16年頃である。
町家の風情を残す店内には、現在も使用されている大きな杉の樽が並ぶ。
「再仕込しょうゆ」(こいくち醤油)は、出来上がった醤油の生の状態である生揚を、もう一度大豆と小麦で「二度仕込み」を行ない、熟成には二年間を要する。また、一年聞かけて発酵熟成させ、なす・きゅうり・生姜を加えた「京もろみ」の味も名高い。澤井醤油は、料理屋や佃煮屋に卸す場合は、それぞれの店に合う味の醤油を特別に造って納めている。京都の料理界に大きな影響を与えてきたといわれる由縁である。
創業以来、醸造方法を口伝で伝え、手間を惜しむことなく醸造に時間をかける情熱が、高品質で味わい深い醤油を生み出すのだ。
「澤井醤油」イメージ
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