宝mono館 e-KYOTO みやびじょん
 
 
小京都について
 
街並みに京都の面影を滲ませた土地や、いにしえの都人ゆかりの土地には、旅人を惹きつけてやまない魅力がある。
今回、小京都にまつわるお話を、京都市観光協会の山盛善三郎さんにうかがった。


小京都とは?
小京都とは、その土地の景観、街並み、自然、食べ物、工芸品などが京都と密接な繋がりを持ち、「全国京都会議」に登録している市町のことをいいます。
全国京都会議は、昭和60年に発足した組織です。現在、北は松前から南は知覧まで54の市町が登録していますが、発足当初は23ヶ所でした。
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イメージ 全国京都会議が発足したきっかけ
四国の高知県にある中村市から、2人の正装した男性が京都にお越しになり、観光協会を表敬訪問されたんです。
中村は、応仁の乱の戦火を避けた関白、一条教房公が御所を構えた場所です。都を懐かしんだ一条公は、京都を模した碁盤の目状の街づくりを遂行し、大文字の送り火など京都の文化を中村の地に取り入れました。
中村のかたが京都に来られた目的は、11月に行われる「一条大祭」で使用する聖火を、下鴨神社から受け取って中村に持ち帰ることでした。懐炉を使って聖火を保ち、飛行機に乗るとおっしゃっていたのを覚えています。
(ここでいう懐炉は、燃料に点火した火種を保存する小箱。)
私は胸が熱くなりました。京都との繋がりをここまで大切に思っている町があるとは、と。
この出来事から3年後、全国京都会議が発足しました。会議を発足したひとつのきっかけになりますね。

 
  最後に
全国京都会議が京都と小京都の交流の架け橋となり、観光の活性化を深めていけたらと思っています。


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