学問の神様として有名な菅原道真公(845〜903)を祀り、「天神さん」の愛称で親しまれているのが北野天満宮。道真公は、宇多天皇の代にには右大臣にまで出世したが、その早い出世を恐れた左大臣・藤原時平などによって、延喜元年(901)九州の太宰府に配流された。その2年後、失意の内に亡くなった。すると京の都に雷火・地震・洪水が発生し、皇室や藤原氏一族に不慮の災難が降りかかったので、人々は「これは道真公のたたりに違いない」と恐れたという。天暦元年(947)、ついに朝廷は、道真公の霊を祀る神社を建立した。これが北野天満宮の始まりとされている。

このような背景がありながら現在道真公が学問の神様として親しまれているのは、花々を愛で詠んだ和歌の素晴らしさや生き物を慈しむ本来の人徳のなされるところだろう。太宰府に流される際に道真公が詠んだ「東風(こち)吹かば においおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」の歌は有名。境内の梅の木はこの歌にちなんで植えられたもの。梅は12月下旬から徐々に開花し、2月下旬から3月上旬まで見ごろとなる。この時期にぜひ訪れたい。

 
創建以来1000余年の歴史を持ち、皇室や公家、武家などの幅広い層によって信仰されてきた北野天満宮。そのせいもあって、同社には古くから伝わる宝物がたくさんある。これを一堂に集め、保存しているのが宝物殿。中には有名な画家が寄進した絵馬も多く、中でも、桃山時代の画家として名高い長谷川等伯の「昌俊弁慶相騎図絵馬」、豊臣秀頼が寄進した曽我直庵筆の「曳馬図絵馬」などダイナミックな絵柄の絵馬は必見。ほかに、華麗な蒔絵が施された桃山時代の「橘松竹鶴亀蒔絵文台」などの工芸品、武具、古文書など多数が展示されている。普段は非公開だが、年間で日時を決めて公開されるので、機会を見つけて出かけたい。

 
市バス「北野天満宮前」下車すぐ

境内の梅苑は2月上旬から一般公開され道真公命日の2月25日には例年梅花祭が行われる。梅の花は道真公の住まいが紅梅殿・白梅殿と呼ばれるうように幼いころから道真公が親しんできた花。梅苑の入場料は以下の通り。7月になると、この梅苑でとれた梅を天日に干し12月13日(事始め)より大福梅として授与される。

※写真はイメージです

入場料(茶菓子付) 大人(中学生以上) 500円
小人 250円
身体障害者割引 上記料金の半額
 
 
 

2001年11月オープンのお店。高級なイメージの京豆腐をもっと日常的に楽しんでもらいたいと、「京とうふ 藤野」が展開。若い女性を中心に、夜はバーとしても楽しめる新感覚の豆腐料理のお店だ。

●所在地 上京区今小路通御前通西入ル
●電話 075-463-1028
●営業時間
10:00〜23:00
●定休日 年中無休
定番の盛り沢山のプレートは生湯葉から季節の京野菜を使った豆腐コロッケ、冷ややっこを欧風ソースでいただけるなど、普段のお料理にも使えそうなアイデアがいっぱい。北野天満宮にお参りしたあとはケーキセットでお茶なんていかが?丹波産の黒豆コーヒーといただく豆腐のケーキは豆腐白玉やチーズケーキなど種類もボリュームも大満足。ハーフサイズで2種類まで選べるから、お友達と別々に注文していろんなケーキを味わってみて。店内を彩るうさぎは豆腐の白さと柔らかさイメージしていて、グッズも購入できる。一度行くとやみつきになること間違いナシ!  
 
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