見た目にも美しい塩芳軒の京菓子

西陣の町家が立ち並ぶ堀川通りの西側。中立売通を少し北へ入った所に佇む一件のお店。外構えは入り口のガラス戸を一面に覆うようにかかる黒色ののれんが目印。NHKドラマ「あすか」の和菓子の製作指導をした和菓子屋さんとしても広く知られ、店内には「あすか」の「扇屋一心堂」名物・「おかめまんじゅう」(予約販売)も展示されている。桐の棚に置かれた商品に対する気遣いは「古くからのお客さまに変わらない味を長く味わっていただきたい」という信条があらわれている。入り口の向い側のスリガラスも印象的。その奥で塩芳軒のお菓子は生まれる。名物の「聚楽」は専用に配合されたこしあんを焼いたお饅頭で創業以来変わらない味に京都の良さがにじみでる逸品。こちらは一つずつ手作りのため量産ができない。京都の本店でしか味わえないのでぜひお店に立ち寄ってみて!お干菓子は全体的に一般のものより小振りで鮮やかな色合いのものが多いので、コーヒーのソーサーに角砂糖のかわりにあしらったり、お部屋の片隅に様々な形のお干菓子をアレンジして飾ってみると京都らしいティータイムになりそう。少し疲れがたまってきたらタブレット感覚で持ち歩いて体を癒してみるのもいいかも。


和三盆
塩芳軒のものは四国の生産者と密接に結びつき手に入れることのできる「純」和三盆。これを使用したお菓子の種類は豊富だが、それぞれ味が異なり、塩芳軒の技を感じさせられる。

■千代たんす
十数cm四方の箱にオリジナルの手すきの千代紙がはられていて後から小物入れにも使えそう。一番上には小口(こごう)という「笑顔」を表したお干菓子。口の中でふんわり広がる程よい甘さが人気。中段にはさざれ石というお干菓子。同じく純和三盆を使用しているがまた味が違う。下段には梅鶴。鮮やかなピンク色でまんまるい形がかわいらしい。梅と和三盆で作られていて少しすっぱい不思議なお干菓子。どれも小振りで甘ったるくなくさっぱりしている。

■羊羹3本入り

「練羊羹」は紅色の煉羊羹・「松の翠」はお抹茶・「夜の梅」は大納言。お店に行けばお好みで合わせて持ち帰ることも可能。京都の風習や日本人が昔から好んできた味覚、その中であみ出された製法を忠実に語り継ぎ作られた羊羹はどれも味わい深い。木箱に入っていてずっしりとした重さがあり、御進物にはとても喜ばれるとっておきの3品だ。

■お干菓子(木箱入)

千代たんすにも入っている小口・さざれ石・梅鶴に透明の飴を結んだ千代結び・玉あられ(落雁)・ひょうたん型のふくべ(黒糖の羊羹)などおめでたい席にも喜ばれる6品が楽しめる。結婚式の引き出物などにもぴったり。木箱に並んだ様子もとても華やかで、眺めているだけでも楽しい。

 



 ■千代たんす ¥2,730
 ■羊羹3本入(木箱入) ¥4,830
 ■お干菓子(木箱入) ¥5,250

 

創業 明治15年(1882年)
所在地 上京区黒門通中立売上ル
電話 075-441-0803
営業時間 9:00〜18:00  休日 日・祝・第3水曜日


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