京ノ探偵団
京の町のあらゆることを徹底的にしらべあげる、恐れを知らぬ集団。それが京ノ探偵団だ。
依頼人からの要望に答えるべく、今日も町のどこかで活動している・・・
京の街に潜む七不思議を探索せよ

前回に引き続き「京の街に潜む七不思議」というテーマでお送りしようと思います。前回と同じように神社仏閣ということで今回は、西本願寺、永観堂、出水通を訪れました。

西本願寺
まずは、西本願寺から。
東山の大谷廟堂に始まり、豊臣秀吉から寺地を寄進されて、現在地になりました。浄土真宗本願寺派の本山です。豊臣秀吉の影響を受けていますので、伏見城とゆかりのあるものが多いです。

【一つ、太鼓楼】
境内の東北角にある建物。時を告げたり法要の合図として打たれる太鼓を備えています。幕末には、新撰組の屯所として使われました。

【二つ、日暮門】

桃山時代の伏見城の遺構といわれていて、豪華な装飾彫刻が全体に施されています。細部の彫刻を丹念に眺めていると日が暮れたことから、「日暮門」と呼ばれました。
この門には、なぜか蜘蛛の巣が張らないという話があります。
↓外側(南側)から見たところ。

↓内側(北側)から見たところ。さすが国宝、すごく綺麗です。

【三つ、抜け雀
白書院の雀の間には、たくさんの雀が描かれています。最初は68羽いた雀が、2羽抜け出して66羽になったとか。2羽の雀は、聖地を訪ねて出かけたという説もあります。

【四つ、逆遠近法の障壁画】
書院の鴻の間にある、張良が四賢人を率いて恵帝に謁する図は逆遠近法で描かれています。
一説には、この書院は伏見城の一部を移築したもので、小柄であった豊臣秀吉がこの前に座ると大きく見えるように描いたのだとか。
ここも国宝です。

【五つ、白州水屋の手水鉢】
奥庭で手水鉢として用いられている石は、昔、渡辺綱が退治した鬼の腕を入れていた石櫃だといわれています。夜になると泣き出すので、本願寺に寄付したのだとか。

【六つ、梟の灯籠】

黒書院前の手水鉢は、梟の灯籠と呼ばれています。雨が降る前の晩になると、梟の鳴き声が聞こえるそうです。


【七つ、三面大黒天像】

阿弥陀堂。重要文化財です。


工事中の御影道。こちらも重要文化財。

正面が大黒天、右は弁財天、左は毘沙門天の三つの顔を持つ大黒像。左甚五郎の作と伝えられ、もと伏見城にあったものが、夢のお告げにより西本願寺に寄付されたといいます。

境内は世界遺産で、重要文化財や国宝がごろごろしているところです。
現在御影堂は、平成大修復の工事中です。完成予定は平成20年12月です。


西本願寺 http://www.hongwanji.or.jp/

●境内拝観自由、拝観無料

●書院の拝観について
書院の拝観は、あらかじめ拝観日と拝観時間が決められています。
拝観をご希望の場合は、事前に拝観日等を確認して、往復はがきで参拝部宛でお申し込みください。

●連絡先
〒600-8358 京都市下京区堀川通花屋町下ル 浄土真宗本願寺派 本願寺
電話:075-371-5181(代)FAX:075-371-7601

●交通
市バス・・・「西本願寺前」下車
電車
・・・・・・JR「京都」よりタクシーで約5分
・・・・・・JR「京都」より徒歩約15分




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