皷谷稲成神社は日本5大稲荷の1つ。
安永2年(1773)、7代藩主 亀井矩貞が、城下繁栄を祈って京都の伏見稲荷を勧請したのが始まり。参道には奉納された約1000本もの鳥居が、ふもとから山腹の境内まで隙間なく続いている。
太鼓谷稲成神社 拝殿。
背景の緑に朱色が映える。
この鳥居のトンネルを登りきったところが拝殿である。神社様式の典型を思わせる大屋根、鮮やかな朱色に大しめ縄が目を引く。この境内から津和野の町が一望できると教えてもらったが、朝からの雨で、下界は雲のなかに沈んでいた。
拝殿に飾られた巨大なしめ縄。
2002年に新調されたばかりである。
参道下のお店や境内では狐の好物である油揚げが、ろうそくと一緒に売ってる。
 全国各地にある稲荷神社のなかでも、「稲成」と書くのはこの太鼓谷稲成だけらしい。大願成就、どんな願いでも叶えてくれるという、大変なご利益があるといわれているためで、家内安全、学業促進、商売繁盛に開運厄除と、様々な願いの参拝客があとを絶たない。
 参道を上がって右側の奥に、小さな祠があった。ちょうど狐が隠れていそうな大きさの洞穴で、通称「キツネのトンネル」。この穴が、実は京都の伏見稲荷につながっているという言い伝えが残る。
残念ながら、今は穴の入り口は塞がれ、丸く開けられた小さな窓から、なかを覗うのがやっとであった。三浦さんがせめても?と油揚げをお供えしてくれた。
参道横の祠には不思議な言い伝えが今も残る。
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