中国南部が原産の百日紅(さるすべり)には、花の色が赤いものと白いものがあります。赤いものの中にも、少し色の薄いものもあります。写真として映えるのは赤い花です。7月ごろから咲きはじめ、次々と花が咲いて長く楽しめることから、「百日紅」という名がつけられたと言われています。実際、夏から秋にかけての3ヶ月ほどが花の期間です。
残念ながら、今年の京都の百日紅はあまり良くなかったですね。例年の咲きこぼれるような状態ではありません。どうも盛夏どきの天候不順が影響しているような気がします。寺院が多いからでしょうか、京都の街角では比較的目にしやすい百日紅です。画としては黒い日本瓦や白壁などによく合います。花言葉は「雄弁」だそうです。
文・吉居ゆうき
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