カフェ・ヴィラージュ：京都のグルメ情報

このシリーズがはじまった頃に、
私たちは「リドル」という喫茶店を紹介した。
今は閉店してしまったが、実に魅力的な店だった。
バカラ、マイセンといった器へのこだわりだけでなく
何よりコーヒーとデザートが絶品だった。
その店で1920年のパリ万博を記念して作られた
マイセンのデミタスカップに出逢った人がいた。

自慢のデミタスカップたち！ ※デミタスとは仏語で半分の意。


				ここ「ヴィラージュ」誕生の背景にはそんな話があった。あのリドルが恋しい北さんは京都市内をさまよってきっとここにたどり着いたに違いいない？店内は落ち着いた茶と黒と濃グリーンの色で構成されている。「北さんここのお気に入りはなんです？」「ミートローフサンドです」

口の中に入れるとミートローフがジュワーッと広がる！
「おいしいね！北さん」･･･「そうでしょ！」
「せっかくですから、他のメニューも紹介しましょう！」
と北さん･･･で、ハムサンドも注文した。

ミートローフサンド　￥900

ハムサンド　￥700

「ハムをもう少し厚めに切ったほうがいいな！」
北さん辛口のアドバイスだ？
これにはお店の人も納得で一度やってみよう･･･だった。
開店してまだ2年、これからが楽しみなお店だ。

カウンターの正面の棚には、
こだわりのマイセンのカップがずらりと並んでいた。
それならばで、ブレンドとカフェオレも注文。

ブレンド　￥600

カフェオレ　￥700

これは好きな人にはたまらないだろうな！器と一緒に一杯のお茶と贅沢な時間を味わうのか！
コーヒー豆は、神戸萩原の炭火焙煎！その看板で店に入ってくる通もいるそうだ！
北さんの軽い昼食と食後のコーヒーはここなんだ！そして、この店のこれからを楽しみにしているに違いない。

ショコラケーキ　￥500

シフォンケーキ　￥500

チーズケーキ　￥500

「お茶だけよりケーキセットにしたらお得ですよ！
ケーキの単品なら￥500ですが、好きな飲み物付で￥1000はお得でしょ！」と北営業マンは語る。
そんな訳で、ケーキ3種も紹介することになった。
コーヒーや紅茶に自家製ケーキをセットしてゆったり時間を贅沢に味わえば確かにお値打ちだ。「これは女性にウケルね！」と北さん。

このお店にはもうひとつの魅力（話題）があった。
芸達者な多彩な面々（スタッフ）だ。
お店のご主人岡田さんは、現役ドラマー。
Nさんはシャンソンの歌姫？
海外の社交ダンス大会で優勝したMさん。
ケーキ好きで油絵を学ぶ学生Yさんなどなど･･･
みんなの創意と工夫で常に進化する店だそうだ。
因みに、ちょっと派手な赤シャツの方は
毎回の主人公「北さん」だ！

帰りの車の中で･･･

「純喫茶ってどういう意味でしょうね･･･」と北さん。
食べ物がないところ？　酒を出さないところ？
以前には、唄声喫茶、ジャズ喫茶、ゴーゴー喫茶などと呼んだ店もあった。最近では漫画喫茶、ネットカフェか！
そもそも「喫茶」とは、「お茶を飲む」ことだから
それ以外のものが付くと“純”喫茶ではないのだろう！？
近ごろ、心が荒んだ事件が多くて心が痛む！　
お茶を飲みながら“ほっこり”するというか
“ほっと”するようなふれあいというか
そんなものにもっと出逢いたいとつくづく思う。
北さんお気に入りのこの店には、
きっと、北流“ほっこり”があるんだろう！