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東大路通から山手へ、観光名所めじろおしの
界隈をゆったり散策 

 
四条通を東へどん突きまで行くと、八坂神社の朱塗りの楼門に出合います。大通りに面しているため、八坂神社と言えばこの門構えに慣れ親しんでいる方が多いと思いますが、実はこれ裏門。正門は東大路通の一筋東、下河原町通に面したところにあるのです。
 さて今回は、その八坂神社の裏門に面した「東大路通」から正門に面する「下河原町通」を抜けて、高台寺前に至る「石塀小路」までの道を歩いてみましょう。
 東大路通は九条通から北山通まで南北約8.2キロを結ぶ道。なかでも四条通と交わる一帯は、八坂神社をはじめ知恩院、清水寺など観光名所が集まっているとあって、年中大勢の観光客でにぎわっています。
 「祇園」のバス停に並ぶ人の波をかきわけ、なだらかな坂道を南へ100・ほど歩けば、左側に「東大谷参道」と書かれた石碑の立つ通りがあります。東大路通の華やかさとはうって変わって、こちらは落ち着いた雰囲気。その道をまっすぐ東山に向かって進むと左手に現れるのが、八坂神社の正門。鳥居の先には、田楽豆腐とわらび餅で有名な「二軒茶屋 中村楼」も見えます(→マメ知識)

 正門前から南に突き出ているのが、下河原町通です。両側にずらり高級旅館や料亭、京銘菓の店などが並び、京情緒あふれんばかり。下河原町通には明治になるまで遊郭があったそうで、旅館や料亭が多いのはその名残だとか。時折、観光客を乗せた人力車と出くわすこともあり、旅気分はますます盛り上がります。
 手前に「八坂の塔」が見えてきたあたりで(→マメ知識)
、今度は東の路地へ。「石塀小路」の文字が入った小さな門をくぐると、打ち水で光る石畳の道がすっとのびて、なんとも風情のある空間が広がります。料亭「さくら」のほか、料理旅館、お茶屋など38軒の店が静かに佇み、夜にもなるとほのかな明かりが灯されいっそう幻想的。戦前には日本画家・堂本印象が住み、故石原裕次郎や歌舞伎役者、室町の旦那衆もよく出入りしていたというから、自分も俳優になった気で優雅に歩いてみたい。
 石塀小路をくねくね曲がって抜けると、高台寺の前にたどり着きます(→マメ知識)
ここまで来ると「祇園」と言うより「清水」と言った方がよさそう。というわけで散策はここまでですが、この季節、祇園界隈ではいたるところで艶やかな桜を目にすることができます。ぜひ実際に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「高台寺」ライトアップ
平成19年10月26日(金)~ 12月9日(日)
日没後ライトアップ~午後9時30分まで受付/午後10時閉門

●「二軒茶屋」中村楼
●八坂の塔
●高台寺


東大路通への交通
京阪電車「四条」駅→徒歩約10分
市バス「祗園」→徒歩約3分



二軒茶屋
中村楼

にけんぢゃや
なかむらろう

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石塀小路
さくら

いしべこうじ
さくら

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