お釈迦さまが入滅され、涅槃の境地に入られた日に行われる法要。
涅槃とは、サンスクリット語の「ニルヴァーナ」を訳したもので、「火を消した状態」を表す。燃えさかる煩悩(ぼんのう)の火を滅して、迷いの無くなった悟りの境地をいう。
法要は涅槃図を掲げて行われる。涅槃図にはお釈迦さまが沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で頭北面西(ずほくめんさい)のお姿で横たわり、その周りでは十大弟子や諸菩薩をはじめ鳥獣や虫類の嘆き悲しむ姿が描かれている。
知恩院では毎年2月13日~15日の3日間、大きな涅槃図を掛けて遺教経(ゆいきょうぎょう)をお唱えして涅槃会を行っている。あわせて有縁の方々のご回向も行われる。