煙草が日本に伝来したのは16世紀末と考えられている。当時は刻んだ煙草の葉を煙管(きせる)で味わう方法がとられ、煙管は喫煙のための必需品であった。
時代が下ると、外出先でも煙草を楽しむために喫煙具が携行されるようになった。煙管を収納する煙管筒(きせるづつ)や、刻み煙草の葉を入れる煙草入(たばこいれ)などが発達し、裕福な町人らはオーダーメイドの煙管筒や煙草入を着物の帯から提げて持ち歩いた。
持ち主の好みに応じた様々な技法・素材・意匠の喫煙具は、次第にアクセサリーとしての役割も果たすようになった。とくに煙管筒には、木材や象牙に彫刻したもの、蒔絵や彫漆で飾ったもの、細緻な籐編みを施したものなど多様な素材と技法が見られる。明治時代以降は帝室技芸員の手による作品も数多く残された。
このたびの展示では、日本の工芸技術が最高の水準に達した幕末から明治・大正期の名品を中心に、手技とこだわりが込められた粋な煙管筒の数々をご覧いただきたい。
KYOTO EVENTS京都イベント情報「京イベント」
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※新型コロナウイルス感染拡予防の観点等でイベントが中止や延期・開催時間が変更になっている場合があります。事前に公式サイトなどでご確認ください。
清水三年坂美術館 煙管筒装いの喫煙具
【終了しました】 2021/10/30 ~ 2022/01/23
田中一秋《竹雀図煙管筒(更紗腰差煙草入)》(長22.3㎝)
イベント詳細
会場 | 清水三年坂美術館 |
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日時 | 2021 年 10 月 30 日(土)~ 2022 年01 月 23 日(日) 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
住所 | 京都市東山区清水寺門前産寧坂北入清水三丁目337-1 |
交通 | 京都駅より市バス206、100系統 バス停「清水道」下車、清水坂より三年坂へ徒歩7分 |
駐車場 | 美術館にはなし。近隣のコインパーキング等をご利用ください。※三年坂は土・日・休日の10:00〜17:00の間、車両通行禁止となるのでご注意ください。 |
料金 | 大人800円 大・高・中学生500円 小学生300円(20名以上の団体は20%割引) 幼児 無料 ・障害者手帳をお持ちの方と付き添い者1名は、50%割引 |
お問合せ先 | 清水三年坂美術館 075-532-4270 |
ホームページ | 清水三年坂美術館 https://sannenzaka-museum.co.jp/
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補足情報 | 休館:月・火曜日(但し、祝日は開館)、年末年始( 12/27~1/4) |
地図
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