同館は1933年に「大礼記念京都美術館」として開館した。地道な収集を重ねてきた所蔵品は現在約3,800点を数え、特に近代日本画コレクションとしては国内有数の内容を誇り、洋画・工芸・版画についても名品が多く含まれる。
今回、開館1周年記念展のひとつとして、ジャンルや時代を超えたスペシャリストが異なるアプローチでコレクションと“対話”し、作品にまつわる秘められた歴史や物語を引き出す展覧会「コレクションとの対話:6つの部屋」を開催する。
6つの部屋では、現代美術家や建築家、かつて当館に在籍し草創期・転換期を支えた学芸職員、日本でのキュビスムの波及に影響を与えた画家といった面々がコレクションと“対話”し、当館の歴史や所蔵品からインスパイアされた新作の制作や、日本画の下絵を用いた展示空間の構成、また、時を可視化する場の創出など、実験的な試みを展開する。コレクションの新たな魅力をぜひご覧いただきたい。
<対話者>
竹内勝太郎(学芸職員・詩人)
加藤一雄(学芸職員・文筆家)
アンドレ・ロート(画家)
青木淳(建築家・当館館長)
宮永愛子(現代美術家)
ひろいのぶこ(繊維造形作家)
髙橋耕平(現代美術家)
●関連講演会
全4回にわたり同館学芸員が聞き手となり、出展作家との「対話」を行います。
対話シリーズ(2)
ひろいのぶこ×中山摩衣子(同館学芸員)「山鹿清華旧蔵資料の調査について」
2021年10月23日(土)
https://kyotocity-kyocera.museum/event/dialogues_talk02
対話シリーズ(3)
髙橋耕平×長尾衣里子(同館学芸員)「眠れるコレクションについて」
2021年10月24日(日)
https://kyotocity-kyocera.museum/event/dialogues_talk03
対話シリーズ(4)
宮永愛子×長尾衣里子(同館学芸員)「つながりを読む」
2021年11月3日(水・祝)
https://kyotocity-kyocera.museum/event/dialogues_talk04
時間:14:00-15:30(13:30受付開始)
会場:講演室 (本館地下1階)
参加費:無料(ただし、「コレクションとの対話」展の当日観覧券が必要です。)
定員:40名(予約不要・先着順)
●ギャラリートーク
展示室で担当学芸員がツアー形式の解説を行います。
開催日:2021年11月13日(土)、11月14日(日)、11月20日(土)、11月21日(日)、11月27日(土)
各日14:00-15:00(13:30受付開始)
会場:展示室 (本館 北回廊1階)
参加費:無料
※参加には「コレクションとの対話:6つの部屋」展の観覧券(未使用)が必要です。
定員:15名(予約不要・先着順)
※集合場所:展覧会入口付近のギャラリートーク受付にお集まりください。
※参加受付:各回13:30より集合場所にて受付を行います。