⾍博⼠が問いかける「⾃然とは何か︖」―虚実を超える美の世界―
解剖学者の養⽼孟司は、無類の昆⾍愛好家、昆⾍学者としても知られ、世界各地を訪れて、不思議と驚異にみちた⾍たちの⽣態を探求している。古来、我が国の⼈々は、ゆたかな⾵⼟に育まれた様々な⾍たちに親しみ、その姿を写し愛でてきた。
本展では、養⽼孟司が細⾒コレクションから選ぶ、⾍を表した絵画・⼯芸作品約60点を紹介する。写実の精緻を極めた伊藤若冲の「⽷⽠群⾍図」、宝⽯のような⾍たちが鏤められた蒔絵の⼩箱など、みずみずしい好奇⼼にあふれる⾍博⼠の眼が出会った、⽇本の美に息づく儚くも美しき⽣命を、ご鑑賞いただきたい。
加えて養⽼孟司が親交を結ぶ作家の、独特な⾃然観やデジタル技術によって表現された作品も紹介する。