京都源流の名跡・玉田玉秀斎(四代目)が京都を舞台に読む講談「京都がたり」
シリーズ。第三回は、宮廷と地獄を自由に行き来していた」という伝説を持つ小野篁を取り上げる。
あの世とこの世が繋がる8月。京都の夏は魔界が似合う。
小倉百人一首に読まれた『わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣舟』
この歌を詠んだのが宮廷歌人の小野篁。
非常に頭が良く、時の帝に大層気に入られていましたが、あることがきっかけで、隠岐へ流されてしまう。
その離島では一人の女性と出会い、子どもも生まれた。
しかしそんな幸せなある日、突然篁の罪が許され、京へ帰る事になってしまった。
それ以降、篁にある噂が立つ。
「小野篁は閻魔様にお仕えしている」
「小野篁は死者を蘇らせることができる」
一体、小野篁に何が起こったのか・・・。それは当日のお楽しみ。