営業再開のお知らせ
政府及び京都府の緊急事態宣言の発出を受けて臨時休館しておりましたが、5月12日(水)より『田中一村展 奄美へとつづく道』を開催いたします。
尚、開館時間は午前10時~午後7時(入館締切:午後6時30分)に変更しております。
明治41(1908)年、木彫家の父のもとに生まれた田中一村(本名・孝)は、幼少期より画才を発揮し、7歳の時に父から「米邨」の号を与えられた。大正15(1926)年には東京美術学校に入学するも、わずか2カ月で退学。退学後数年は南画家として活動するが23歳の時に南画と決別し、30歳で移住した千葉で20年間風景や動植物の写生に明け暮れる。その間、美術団体・青龍社に出品し入選。39歳で念願の画壇デビューを果たし「米邨」から「一村」へと改名。しかし、その後も日展や院展に挑戦するもことごとく落選。以後中央画壇との関係を断った一村は、50歳で新天地を求めて奄美大島へと渡る。そして昭和52(1977)年に69歳で亡くなるまでの19年間、奄美の亜熱帯の多様な自然に魅了された一村はその風景を独自の画風で描き続けた。
本展では若き南画家としての栃木~東京時代、新しい画風を模索し「一村」と名を変えた千葉時代、そして画家として満足感あふれる日々を送った奄美時代と、大きく3つの章に分けて一村の画業をご紹介する。