京都国立近代美術館は新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、2021年4月25日(日)より臨時休館しておりましたが、文化庁の方針により5月12日(水)より再開館いたします。
ご来館の際には当館における下記の対策についてご確認いただけますようお願いいたします。
また、再開館にあたっては、適切な感染予防策を講じるとともに、館内における設備等を一部休止しております。
ご理解とご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
再開の予定につきましては美術館ウェブサイト等であらためてお知らせいたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力賜りますようお願い申し上げます。
スイスを拠点に国際的に活躍する現代アーティスト、ピピロッティ・リスト(1962—)の回顧展を開催。五感を刺激する心地よい音楽と、鮮やかに彩られた世界をユーモアたっぷりに切り取った映像によるヴィデオ・インスタレーションは、国を越えて幅広い世代の観客を魅了してきた。
本展は、身体、女性、自然、エコロジーをテーマとした作品およそ35点で構成。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期の短編ヴィデオやヴェニス・ビエンナーレに出品された代表作、自然と人間との共生をのびやかに謳う、最新の映像技術を駆使した近年の大規模な映像インスタレーション、美術館の所蔵作品を取り込んだ新作、廃材を活用した屋外作品まで、約30年間の活動の全体像を本格的に紹介。ベッドでくつろぐ、食卓を囲むといった遊び心あふれる没入型の映像体験を通して、コロナ禍における鑑賞者と美術館の関係を再構築するとともに、現代社会における切実なテーマを鑑賞者の身体とともに少しずつ解きほぐす機会となるであろう。