京都の近代日本庭園の傑作と言われる庭園、無鄰菴にて、新進気鋭の現代アーティストHicham Berrada(イシャム・ベラダ)氏の映像作品を展示します。
庭園を180度見渡す母屋1階の床の間と、明治30年代に造営され施主山縣有朋が伊藤博文らと日露外交について会合した歴史的な室内が保存されている洋館にて展示する。
作品は、鉱物が水中で織りなす景色を映像で記録した静けさに満ちたもの。人にとっての景色と、記憶や想像力など、ここにない場所への想いを誘発する不思議な力がみなぎる。目の前に広がる極上の日本庭園の水の流れや庭石と、現代アートの映像作品が織りなす重層的な時間を堪能してみては。