閉場後の無鄰菴を特別に公開し、この時期に現れる蛍を鑑賞するイベントを6月6日(土)、13日(土)に開催する。
無鄰菴は45日間に及ぶ臨時閉場を経て、5月22日(金)に事前予約制での開場を果たしている。初日3日間で100名にの来場者を集め、その後も、平日、週末ともに6月中旬まで連日予約がはいっている。
このイベントは、
・京都府における緊急事態宣言解除後、初の夜間イベント。
・無鄰菴で行う初の一般参加型ホタル観賞会。
・蛍と触れ合う自然との共生を全身で感じていただくため、ライトアップは行わない。
・夕暮れからゆったりと限定人数25名で長時間庭園をお楽しみいただける。
・完全事前予約制。
・文化財イベントに縁が遠かった若者をターゲットとしている。
という特徴があり、注目を集めている。
自然主義的日本庭園を理想とした施主、山縣有朋の想いが今も継承されている庭で、里山に迷い込んだかのように蛍を愛でることができる。秋の風物詩、ライトアップを好む若者をはじめデジタルネイティブ層にとって、暗闇の日本庭園はどんな印象を与えるか?文化財の可能性を見いだす実験的要素を備えた試み。来場者が文化財活用へ関心を抱く機会になることを目指す。