世界18カ国で発行される世界で最も影響力のあるラグジュアリー誌VOGUEが創刊してから90年余を経て、初めて着物の特集記事を組んだ際に取り上げたのが、「加納幸」の作品。その加納幸の五代目加納大督氏をプレゼンターに迎え、多くのセレブに愛される実際の同社の作品や、復刻された原画など貴重な資料を手にとって見ながら、西陣のテキスタイルが世界でも認められている理由に迫ります。
プレゼンター:加納大督 加納幸代表取締役
明治時代から4代続く西陣織の織元の後継ぎとして生まれる。独自に開拓した工房で染物や織物を制作するほか、海外の高度な技術をもつ職人による刺繍のオリジナル作品も多数手がける。2016年からは新たに独自開発した天然革の広幅生地、また世界的にも珍しい人工スエードを素材に使ったテキスタイルをPremier Vision、Madison et Objetなどで発表、また著名デザイナーとのコラボでパリコレ用のファブリックを制作するなど活動の場を広げる。2019年10月、会長に退いた父親の跡を継ぎ代表就任。