このたび「村上華岳・山口 薫・北大路魯山人展」を開催する。
この3人の作家は、何必館・京都現代美術館のコレクションの柱であり、また当館が長年コレクションを続けてきた、日本美術において非常に重要な作家達である。
本展では、若くして国画創作協会のメンバーとして活躍し、その独自の画業から「線の行者」といわれる日本画家、村上華岳(1888~1939)、秀でた色彩感覚と造形的感性によって多くの作品を遺し、また、作品がたたえる豊かな詩情から「詩魂の画家」と評された洋画家、山口 薫(1907~1968)、書家としてその芸術活動をスタートさせ、美術工芸のあらゆる分野で個性あふれる作品を生み出した北大路魯山人(1883~1959)の作品を中心に、全館を使い、約70点の作品を展覧する。
それぞれの作家の世界は、作品を通して私たちに多くのことを伝えてくれる。
本展が、美へのささやかな貢献になればと願っている。