「道しるべ OPASTE」
Toshiaki Hoshi Sawako Hoshi Exhibition
どこに行って 何を見るか
何に触れて 何を食して 誰と過ごして
何を考え想うか
そしてどう伝えるか
フィンランドに住み、フィンランドを旅する中で出会った景色と想いを、星利昌はセラミックに、星佐和子はテキスタイルとその原画に込めた。
フィンランドは本当に美しい自然に恵まれていて、心を奪われるような壮大な景色を見ることができる。そのフィンランドでの日々や旅の中で見られる、車窓から見え動く景色、空の色、草木の匂い、地形、行く先々で出会った人との会話、食べる物、空気、そこにただ自然にあるものが自分たちのインスピレーションに繋がっていく。そしてそれらを持ち帰り、自分達の中で咀嚼して一つ一つ作品を作り上げている。
星利昌は、フィンランドの時間の流れや、季節の移り変わりの時に見せる自然の表情、 人々の優しい気質などに触れ、その感覚をセラミックの作品にとどめた。また、球体の作品はフィンランドの最北端のNuorgamという村のノルウェーとの国境にもなる大河のほとりにあった丸い石の半球を基にして成形をしている。
星佐和子は、フィンランドの移りゆく自然の美しさやその独特な色を、クレヨンを層に塗りそれを爪楊枝でスクラッチして描くという技法を用いて表現。またそれを基にしたテキスタイルを制作した。
星 利昌 Toshiaki Hoshi
1985年生まれ、兵庫県伊丹市出身。ヘルシンキ在住。神戸で日本料理の修行後、2008年フィンランド・ヘルシンキに移り、Hotel Kämp, Chez Dominique, Atelje Finneといった現地のレストランで料理の経験を積む。2011年からRavintola Hoshitoを開業し独立。2016年からもともと興味のあった陶器制作を始める。2018年自身のお店を一旦閉める。現在作品は、ヘルシンキのSamujiやLokalで取り扱っており、Michelin一つ星のRestaurant Oraでも使用されている。
Instagram:@hoshito02
星 佐和子 Sawako Hoshi
テキスタイルデザイナー。1986年生まれ。ヘルシンキ在住。2008年武蔵野美術大学卒業後、フィンランドに拠点を移し、Aalto大学の修士号を取得。その後、Marimekko、Samuji、kokkaなど国内外のブランドへのデザイン提供など、フリーランスとして活動。主に自然の美と記憶の中の風景をテーマに、クレヨンのスクラッチ技法を用いて制作している。2019年12月より活動名を浦 佐和子から星 佐和子に変更。
Instagram:@sawakohoshi_designart