茶道具に欠かせない「銘」。
「銘」のほとんどは、和歌や俳句から引用されてきた。
日本の元号「令和」も、日本最古の歌集といわれている萬葉集の「第五巻 梅花の歌三十二首并せて序」より、新年に梅花を愛でながら宴会を催した一説が典拠とされている。
萬葉集が成立した頃、日本は、「言霊の幸はふ国(ことだまのさきわうくに)」といわれており、美しい和歌や言の葉には国を安泰にする力があるとされた。人の一生に起こる出来事を、自然の美しさとともに豊かに表現し、自然の恵みに感謝し、生きることへの祈りや願いを込めた言の葉を「うた」に散りばめた。それは、萬葉という名にもみることができる。よろずの言の葉を集め、万代(よろずよ)まで伝わるようにと祝賀が込められており、今でも時代を超えて読み継がれながら後世の芸能、文学作品などに深く影響を与えている。
今回の展覧会では、そのような和歌や俳句などから「銘」が付けられた作品を中心に展示している。土から捏ねられ、火によって誕生した茶碗に言の葉が与えられることによって、観る者の感じ方が変わる面白さと、言の葉に込められた人々の祈りや願いを感じることができる。
KYOTO EVENTS京都イベント情報「京イベント」
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※新型コロナウイルス感染拡予防の観点等でイベントが中止や延期・開催時間が変更になっている場合があります。事前に公式サイトなどでご確認ください。
樂美術館 新春展 ことのはの宴
【終了しました】 2020/01/05 ~ 2020/03/08
3代道入 黒樂茶碗 銘 早梅
6代左入 赤樂茶碗 銘 横雲
イベント詳細
会場 | 樂美術館 |
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日時 | 2020/1/5(日)~3/8(日) 10:00~16:30 (入館は16:00まで) |
住所 | 京都市上京区油小路通一条下る |
交通 | JR「京都駅」・近鉄電車「京都駅」(市バス「京都駅前」)から 市バス9・50系統にて「堀川中立売」下車(徒歩約3分) 京阪電車「出町柳駅」(市バス「出町柳駅前」)から 市バス201・203系統にて「堀川今出川」下車(徒歩約7分) 阪急電車「河原町駅」(市バス「四条河原町」)から 市バス12系統にて「堀川中立売」下車(徒歩約3分) ※または阪急電車「大宮駅」で下車、徒歩で四条堀川へ行き、市バス9・12・50系統にて「堀川中立売」下車(徒歩約3分) |
駐車場 | あり(4台) |
料金 | 一般900円 大学生700円 高校生400円 中学生以下無料 |
お問合せ先 | 樂美術館 TEL 075-414-0304 FAX 075-414-0307 |
ホームページ | |
補足情報 | 休館日…月曜日(祝日は開館)
「特別鑑賞茶会」 当館収蔵作品を使ってのお茶会です。席主は15代樂吉左衞門・直入。 茶室では当日使用のお道具について、対話がはずみます。 開催日:2月9日(日)、3月15日(日) ※開催日1ヶ月前より電話にて予約受付開始 「手にふれる樂茶碗鑑賞会」 小間席の雰囲気をお楽しみいただいた後、樂歴代の作品を手に取って鑑賞していただきます。 開催日:1月11日(土)、2月16日(日)、3月21日(土) ※開催日2ヶ月前より電話にて予約受付開始 「親子でお茶一服」 中学生以下のお子様と保護者が対象です。 樂茶碗を使い、席主樂扶二子(直入夫人)が、樂焼について、やさしくお話しいたします。 開催日:3月1日(日) ※12月1日(日)より電話にて予約受付中 |
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