幕末の政治史に重要な位置を占める岩倉具視。既に多くの研究が行われ、研究しつくした感のあるテーマですが、近年、広島市で新たな史料群が発見された。
今回の講演は、その新発見の史料群を史料集に編纂する際に編集担当として活躍された、気鋭の研究者・谷川穣先生による講演になる。
元々岩倉具視の手元にあった史料がどのようにして他者の手に渡っていったのか、質屋、古書肆、美術館から現在の史料集編纂へと辿る軌跡について、現場の担当者でしか知り得ないお話を聞くことができる。
谷川先生独自の視点で、岩倉具視と浄土真宗との関係など、新出の史料から新たに明らかになった事実などの紹介が行われる。