今秋の夜間拝観は、方丈前庭に「おに」を表現
高台寺専属庭師、北山安夫氏のもと 特別テーマに沿い趣向を凝らした境内をつくり上げます。 特に紅葉深まる時季に周りの景色が映り込んだ臥龍池は 見る人から感嘆が漏れるほど。
テーマ: 「 お に 」
開創当時の素晴らしい堂宇を四層に配置された史跡名勝庭園は夜の灯りに浮かび上がり見る人により一層の静けさを感じさせる。
今秋の夜間拝観は、方丈前庭に「おに」を表現。
「おに」は、人をも食らう恐ろしい物怪(もののけ)である反面、いったん味方になってくれたら、その強さゆえに、災厄を払い福を招く頼もしい存在であるという二面性をもっています。
とりわけ仏教においては、かつては悪鬼だった邪鬼が改心して縁の下の力持ちとして仏法のお役に立とうとしている姿として信仰されております。寺院においても鬼を仏像として信仰したり、またお堂に鬼瓦をあしらうことで災厄を払う文化があります。ねね様においても、高台寺には沢山の鬼瓦があることからその信仰を 大切にしていたことが伺えます。
今秋の高台寺ではそんな「おに」をテーマに、現在の困難な状況を打ち払い、希望を持って力強く進む姿を高台寺庭師・北山安夫氏監修による作庭とプロジェクションマッピングにより表現します。
《同時公開》
秋の特別展「城主ねね ~湖月、長浜を照らす ~」
高台寺は令和6( 2024 )年、 北政所こと高台院ねね様の没後 400 年を迎えます。本年よりその遠忌行事の開始年として秀吉公とねね様所縁の各地との連携した行事を行います。今秋はその最初として、秀吉公が初めて城主となった長浜城とともに特別展を開催します。