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食べやすく、買いやすいことも
当店は明治二十六年(一八九三)、本家若狭屋より別家して、屋号を三條若狭屋といたしました。本家若狭屋は、文化年間より約百五十年という長きに渡って続いた老舗ですが、先の戦争から立ち直ることが出来ず、残念ながら無くなってしまいました。
初代は柚餅、二代目は如泉と号し、二代続いた細工菓子の名手でした。特に飾り菓子の技術に秀で、全国の菓子博覧会等に出品した作品は、いづれも大変高い評価をいただきました。二代目である如泉は、京菓子への探求心が旺盛で、多くの資料を整理・研究し、「日本の菓子」や「京菓子講座」等を刊行し、伝統的な京菓子を多くの方々に知ってもらうことに頁献してきました。三代目である私は、そういった家風を守りつつ、食べやすく、買いやすいお菓子作りにも工夫をしています。
現在、四代目がその意と技を伝承し、新しい世紀に向かって進み始めております。私どもは、さらに技を磨き四季折々の京菓子作りに励んでまいる所存です。
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