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塩釜

大衆的で美味しいこと、それだけです

昼はサラリーマン、夜は家族連れと地元客に愛されている蕎麦屋が「塩釜」。ラーメンで有名な界隈にも関わらず、店内は美味しい蕎麦を求める客でいつもいっぱい。「本格的な手打ち蕎麦を気軽に楽しんでもらえるような店でありたいと思っています。 なので、ボリュームたっぷりで、価格はなるべく抑えるように心がけています。 」とご主人が言うように、純和風の素朴なつくりの店は“近所の蕎麦屋”らしい暖かさに包まれています。蕎麦屋を始めて今年で9年目、もともとデザインをやっていたという異例な経歴。「手仕事は好きだったので、手で作るという作業に魅力を感じていたのかもしれませんね」。そんなご主人に蕎麦への関心が芽生えたのは、当時勤めていた会社の近所に十割蕎麦の店ができた時。「この店の主人が大企業を辞めて蕎麦屋を始めたと、そういう道を選択する人に驚き、当時は珍しかった手打ち蕎麦の美味しさに驚き、自分の中の何かが弾けたんだと思います」。

塩釜塩釜

その日の蕎麦の状態で、打ち方が変わる

「丸抜きの長野産は2番粉にしたものを二八割蕎麦用に、殻付きの福井産は2番粉にしたものを中心に生粉打ち(十割蕎麦)用として週に2回程度仕入れます。蕎麦打ちは毎日が勝負。同じ状態の蕎麦は二度とないので、毎日作り方も変わりますよ」。出来上がった生蕎麦は10時間が限度だとご主人は言います。「気温、湿度によって持ちも違いますが、色と風味を保つために、早朝と昼間の2回以上に分けて打ちつようにしています」。また、つなぎの大切さに関しても「つなぎで味は全く違うものになりますよ。うちは讃岐うどんに使っている粉を香川県から直接取り寄せています。蕎麦が繋がりにくくなる夏場にはさらに品種を変えることも。でも、良い素材を使うのは当たり前、あとは自分の技術と努力次第です」とご主人は語ります。

豚の甘味と胡麻の風味がたまらない 季節の蕎麦

関西風の出汁でいただく「二八せいろ」(700円)は、つるつるとしたのど越しと、弾力のあるコシが楽しめます。これだけでも絶品ですが、この蕎麦を、熱々の胡麻つゆに入れていただく「豚の胡麻だれせいろ蕎麦」(写真トップ)は、ひと口食べると止められない美味しさ。「つゆに練り胡麻が入っているので、麺に味が絡みやすいと思います。たっぷりの豚と胡麻による甘味も楽しんで下さい」。この他、鴨や鶏を使ったあったかメニューも必見です。


Spot information

  • 営業時間11:30~16:00(L.O15:45)、18:00~21:00(L.O20:45)
            【大晦日は蕎麦メニューのみ】
  • 定休日月曜、第3火曜(祝日の場合は翌日)1月1日、2日は休、3日から通常営業(予定)
  • 場所京都市左京区一乗寺西閉川原町29-13
  • 交通叡山電鉄「修学院駅」下車徒歩10分
  • 電話075-721-2966
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