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蕎麦の味を引き立てる良質な地下水

京都のメインストリート、烏丸通から一筋入り、細い路地を抜けると、さりげなく飾られたステンドグラスが印象的な笹屋の扉が出迎えてくれる。
ご主人と女将さんが趣味で集めていたというアンティークが飾られた店内は、ゆったりとした雰囲気。蕎麦屋を始めるにあたりご主人は、水には特に気を使ったそう。笹屋のある下京区は京都でも水にこだわる京料理や仕出しの店が多い地域。ご主人が蕎麦に適した水脈を発見し、お店のために掘ったという地下水は、豊臣秀吉が茶の湯に用いたという「豊園水」と同じ水脈の水だという。「蕎麦には良い水がつきもの。蕎麦屋を開くからには、地下水が涌く場所でやりたかった。年間を通して15度という安定した温度が、茹で上がった蕎麦をしめる際にも、よけいな臭いがつかず素材の味を引き立ててくれるんです」。この水は蕎麦打ちにはもちろんのこと、お店で出される料理にも活かされている。

ご主人が惚れ込んだ常陸秋蕎麦

現在笹屋では「韃靼(だったん)二八蕎麦」と「田舎二八蕎麦」、「十割蕎麦」の3種が楽しめる。製粉のカギとなるのが、やや大粒の実が特長の常陸秋蕎麦(ひたちあきそば)。ご主人も開店当初からこの蕎麦でと決めていたもので、これを3種の蕎麦にそれぞれに合った量で混ぜるという。「蕎麦の個性に合わせて、石臼も使い分けています。今うちで使っている蕎麦は3種ですが、今後いい物に出合えれば取り入れていきたいですね」。

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お店の使い方はお客さん次第

天婦羅やお造り、洋風創作料理までアラカルトメニューも多く、少し飲みたい時にも最適な同店。純米酒を中心に、焼酎や地酒など多種多様なお酒が80種以上と豊富に揃い、中には直接蔵元に足を運んで取り寄せたものもあるそう。 「店の使い方はお客さん次第ですから、蕎麦を味わいに来てくれても、ただ飲むだけでも自由に使ってくれればいいですよ」と語るご主人。そして「今までも、そしてこ れからもお客さんに育てていただいているお店として、常連の方を大切にしながら、新しく来られた方にも気に入っていただけるような店を目指したい」と語る女将さん。 ご夫婦の二人三脚があたたかいちょっと人には教えたくないような隠れ家的な存在のお店です。


Spot information

  • 営業時間11:30~14:00、17:30~24:00(L.O23:00)【大晦日は通常通り】
  • 定休日日・祝
  • 場所京都市下京区仏光寺烏丸東入ル上柳町315-10
  • URLhttp://jns.ixla.jp/users/sobadokorosasaya530/
  • 交通阪急「烏丸」駅から徒歩3分、地下鉄「四条」駅から徒歩3分
  • 電話075-344-6708 (4名以上の場合は来店前に要問い合わせ)
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