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史跡をめぐり、納涼床で味わう京の会席料理
京料理「さつき」
■所在地 京都市中京区木屋町御池上ル
■電話 075−241−0085
■営業時間         5:00PM〜10:00PM
■定休日 日・祝(床の時期は祝日も営業)
■お席 鴨川納涼床(5/1〜9/30)60人程度
通常は座敷に40人程度
■予算
10,500円(税込)、12,600円(税込)
(各10品程度の会席料理)
*別途サービス料10%
■カード VISA・MASTER・JCB・UC・DC・AMEX・DINERS
■その他 要予約
歴史を刻む木屋町あたり

京都・さつき京都・さつき 荒神橋近くから鴨川の水を取り入れ、河原敷を流れるみそそぎ川。しばらく暗渠(あんきょ)として流れたあと二条あたりから一部水を分け、市中へ向けて流れていくほうが高瀬川になる。角倉了以に開削された高瀬川の界隈は木材や柴・薪を扱う「木へん」の商売が集中し木屋町と呼ばれるようになった。続いて酒屋、油屋、醤油屋と賑わっていく。人の集まるところ旅籠屋、貸座敷なども軒を連ねるようになり、幕末の頃ともなると志士たちが出入りし、密会を重ね、謀議を巡らしたのである。
 高瀬川起点の掘割「一之船入(いちのふないり)」では今も高瀬川が涼しげな瀬音を刻み、往時をしのぶ高瀬舟がつながれている。木屋町通りを横切ってすぐ下手に、長州藩は大村益次郎の名を刻んだ石碑がある。明治陸軍の創立者、益次郎はここで刺客に襲われたという。歴史の足跡を残す碑の隣に、控えめな門構えと「さつき」と書かれた小さな灯、そして細い路地(ろうじ)の石畳が奥へと続いている。一歩一歩と進めるうちに、竹垣や打ち水が憂き世の暑さを忘れさせてくれる。

女将が守り続けるもの
 「さつき」は昭和36年5月に開業した。5月なので「さつき」。創業以来細腕を振るう女将は柴田冽子さんである。多種多様な料理が溢れるなか、女将は京都ならではの伝統的な会席料理を続けることにこだわっている。何十年来かわいがってくれる客には変わらぬ味を、新しい客には噂に違わない味を提供する精進こそ、客へのもてなしと考えるからだ。女将が守り続けてきたものは、長年にわたる客との信頼関係を繋ぐものなのだ。

 

京都・さつき
京の風情漂う座敷

京都・さつき
小粋なカウンター

京都・さつき
「さつき」の納涼床
床のたのしみ
 「さつき」では五月から九月末まで納涼床をだす。この時期以外は和風カウンター、もしくは二階のお座敷でゆったりと、その季節のお料理を堪能できる。
 すず風の吹く宵、七時を過ぎてもまだ陽の残る床にくりだした。鴨川の水かさはカラ梅雨の影響か少ない。青い東山を眺めながら料理を待つのもオツなものだ。ほどなく女将が来てくれた。女将はどの席にも挨拶にまわるのだが、座敷のように壁がないので各席をゆく女将の表情にそれぞれとの長いつきあいが垣間見える。
 本日の「納涼床料理」はつぎのようだ。
 先付に「青豆豆腐とじゅんさい」。涼しげなカットグラスに、葛で寄せた青豆豆腐とじゅんさい両方のぬるりとした食感が楽しい。八寸は「ホタテの貝柱黄身焼き、うなぎの八幡巻」等。そして待ちかねていた「はも落とし」。舌にとろけんばかりの逸品はすっきりとした梅肉酢で。「もずく豆腐のお吸いもの」、炊き合わせに「うなぎ豆腐」等。焼きものは竹細工の籠に盛りつけられた「鮎の塩焼き」。丸々とした鮎は脂ののりも申し分なく独特のいい香りを愉しみながら、たで酢をつけて。次の「加茂なす田楽」にはまさに京の味といえる上品な甘さの味噌がたっぷりからんでいる。蒸しもの「蓮(はす)蒸し」は穴子、甘鯛、ゆりね、しいたけを蓮が優しくまとめ、吉野葛のゆるいあんが夏らしさを出している。食事に「あなご茶漬け」、そして「ゆずのシャーベット」をいただいた。
 いつのまにやら酒もすすみ、東山はすっかり黒々と夜色に染まっている。鴨の対岸で花火を揚げていた若者たちも岸を代えたらしい。灯りの点った床だけが、したを流れるみそそぎ川の水路に浮かんでいるようだ。
(文/花月亜子)
八寸盛り
八寸盛り
(八ッ橋にあやめの葉をのせて白ずいき、ごま和、八幡巻、春子、鯛の身玉子よせ)
お造り
お造り
(鱧落し、中とろ、あしらい)

椀盛
椀盛
(藤豆腐、鱧くずたたき)

鮎塩焼き
鮎塩焼き

取肴と椀盛
取肴と椀盛
(取肴:鮑軟煮、汲上げゆば・生うに)
(※12,000円のコースの中の五品です。天然物を使用しているため、
天候による仕入れの都合で内容が一部変わる場合があります。)

【地図】
京都・さつき

 
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