茶道の心が生きる伝統銘菓をつくり続ける |
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一筆の力強い渦模様に込められた茶の心
武者小路千家官休庵の利休堂には、「濤々(とうとう)」と書かれた額がかかっている。濤々とは、大波の音を表す文字で、茶の席で釜の湯が煮えるときの音「松風」を表現した高松藩松平候の揮毫であるという。この文字をそのまま名称に用いた銘菓「濤々」をつくっているのが、明治三十六年(一九〇三)創業の京華堂利保である。 「濤々」を創作したのは同店の二代目当主で、武者小路千家の十三世家元である有隣斎宗匠の助言をもとに完成させたとのこと。「濤々」という名称も、そのとき家元が命名したものである。上下二枚の麩焼き煎餅で、刻んだ大徳寺納豆を練り込んだ餡をはさんでおり、菓子の表には、白い渦巻模様が力強く一筆で描かれている。大徳寺納豆の独特の香味が、上質の餡の風味と見事に融合し、その妙味は他に比べるものがない。 この他、注文に応じてお茶会用の生菓子も、一つひとつ丹精を込めて手づくりしている。 |
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手づくりの良さを真摯に守り続ける |
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商品のご紹介 |
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