●真っ赤な看板が目印 |
京都御所の北側、地下鉄今出川駅を出て烏丸通り沿いに北へ歩く。
同志社今出川学舎のグラウンドの壁が途切れると、右手に相国寺の門があり、その手前に、目を惹く赤地に金色の文字で書かれた看板。そこが「パパジョンズ 本店」。 |
●京都発チーズケーキの老舗 |
1990年にオープンした京都発のチーズケーキの老舗である。
店頭は赤で統一されていて、グラウンドのひなびたレンガ色とのコントラストが印象的。店内は広くはなく、席はカウンタを含めて20席弱といったところ。
白い壁と赤いクロス、深い色の木の家具が落ち着いた調和を見せていて、カウンタ奥には金の大きなタンクがおしゃれなエスプレッソマシンがどっしりと置かれていた。
南向きのせいか、店内には陽の光がいっぱいに入り、なんとも穏やかな空気が流れている。
オーナーであるチャールズさんはアメリカ出身。お店の名前はおとうさまに由来し、トレードマークでもある写真はおじいさまだそう。
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●懐かしい故郷の味をふたたび |
オーナーがレストランのデザートとして作り始めたチーズケーキが始まり。
今では30種類を超えるレシピがあり、メインとなるのはもちろんチーズケーキ。
ニューヨークチーズケーキと呼ばれるベーシックタイプは、一般的なベイクドタイプではなく、グラハムクラッカーのベースを敷いたレアチーズのようなスタイル。プレーンなチーズケーキの上にはたっぷりとクラム*
が散りばめられていて、クリーミーかつ濃厚なチーズの味とさくさくとしたクラムの食感が楽しい。
代表的なチーズケーキはこの他に5種類。
チョコレートにマーブル。アールグレイはなんと紅茶が生地に練りこまれている。ストロベリーやブルーベリーは、果肉たっぷりのフルーツソースをかけていただく。
チーズケーキの他もオリジナルのケーキがあり、チーズが苦手な人でも十分楽しめる。
また、ランチタイムには卵をたっぷりと使ったオリジナルのキッシュや、オニオンやトマトを練りこんだベーグルにクリームチーズやバターをはさんだランチメニューもいただける。ベーグルやキッシュは、普段もいただけるので、甘いものが苦手な人と一緒でも大丈夫。
飲み物にもこだわりが見え、エスプレッソやカプチーノのバリエーションも豊富。その他紅茶についても茶葉が数種類あり、ホット・アイスを選ぶことができる。
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*クラム:砕いたグラハムクラッカーにバターを混ぜてつくったもの。タルト生地にも使われる。
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●店頭販売も |
ケーキやオリジナルクッキー・マフィンはもちろん、ドリンクもテイクアウトができ、お天気のいい日には外でティータイムも楽しめる。
インターネットでの販売もあり、遠方でなかなか来られない方はこちらを利用してみては。
テイクアウト、通信販売とも注目なのはオリジナルパッケージ。おなじみの写真とロゴを使ったものや、商品名が印字されているものなどこだわりが見られ、味を楽しんだあとのケースはぜひ残しておいてほしい。
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●ランチタイムはすぐに満席 |
席数が多くないので、ランチタイムにはあっという間に満席になった。人の出入りが激しい中で、外国人の姿が多く見られるのは故郷の味を懐かしむ人が多いせいだろうか。 |