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VOL.4
wo(を)

店舗写真

●所在地

京都市左京区岡崎徳成町18-6
●営業時間
10:00~19:00
●定休日
不定休
●TEL
075-762-0418
 


●京都の文化の中心岡崎

国際美術館、近代美術館。京都会館、みやこめっせと岡崎には文化施設が集中している。そのせいか、周辺にはアートに関する店舗が数多く見受けられる。
二条通り沿い、アンティークショップやエスニックグッズを売る店の並びに「wo(を)」がある。


●町屋風店舗の奥に。

お店の入り口白と黒のコントラストが美しい。まだ新しい店舗は有名建築グループによるもので、2002年5月にオープンしたばかり。「こだわり雑貨と中国茶・ギャラリー」をテーマにしており、通りに面したショーウィンドウには、古い鉢に植えられた中ぶりの盆栽が飾られている。
解放されているドアの内側に、アロマテラピーなどのヒーリング雑貨が並び、奥には茶器や松やサクラで作られた自然箸なども。また介護用の食器類は計算されたデザインが美しく、中でも茶器は、台湾で和雑貨の店を展開されていることもあり、デザインや使いやすさにこだわりが見られる。

 
●中国茶でのんびりほっこり

お茶セット雑貨の販売の横にわずか8席ほどのカウンターがあり、そこで中国茶がいただける。
今回は、名前につられて青茶の「東方美人」と中国産の紅茶「祁門紅茶」をいただいた。
しばらく待つと、果物の砂糖菓子と干したもののお茶うけと一緒に、青茶は「功夫茶器」、紅茶は「蓋碗(カイワン)」と言う蓋つきの茶碗で登場。それぞれに「茶海(チャカイ)」と「聞香杯(モンコウハイ)」がついてくる。
「茶海」はお茶の濃さを均一にするためのポットのようなもので、「聞香杯」は文字のごとくお茶の香りだけを楽しむもの。台湾では、香と味の両方を楽しむのが一般的なのだそう。
なるほど、中国茶と一口にいえど、飲み方にはさまざまなバリエーションがあることに驚かされる。

肝心のお茶だが、青茶は苦味渋みともなく、ほんのりと甘く感じる。お茶うけをいただくと、自然のあっさりとした甘味が口の中に広がる。
紅茶は、インドのものと比べてあっさりとした風味でミルクやレモンを入れず、ストレートでも飲みやすい。後口もさっぱりとしていて、紅茶独特の渋みもさほど感じられない。
お茶はおかわりができ、お湯は大きなガラスの急須に淹れられて、アルコールランプで温められる。ランプの上に置く台もガラス製で、オレンジ色のライトに照らされて見た目にも暖か。ランプの柔らかい炎とこぽこぽと沸いているお湯をぼ~っと眺めて、穏やかな時間が流れていく・・・
頃合を見計らって、お店の方がおかわりを注ぎに来てくださる。販売が忙しい時は自分でやるのだが、淹れ方がわからなければ丁寧に教えてもらえるので聞いてみよう。


●自然光を取り入れたギャラリー

2階には、自然光を取り入れたギャラリーがある。取材の日には展示物はなく、残念ながら見ることができなかった。展示については、お店に相談していただければよいそうだ。新しいお店なので、もしも他に空きがない場合は穴場かも!
2階へと上がる部分には、以前の展示物の写真と作品が展示・販売されている。和紙を使った押し花のランプシェードは、和紙を通して見える灯りがあたたかく、思わず手をかざしたくなった。


●ヒーリング空間

ミニ盆栽販売スペースと兼用のレジの脇に、かわいいミニ盆栽が行儀良く並ぶ。しゃがみこんで話し掛けたくなるのは、お店全体の雰囲気がそうさせるのかも。
土と草の香りがする空間。特に、晴れた日には解放されたドアから太陽の光と風が入り込み、気持ちのよい時間が過ごせそうだ。