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VOL.3
唯一茶(いっさ)
店舗写真

●所在地

京都市上京区室町今出川上ル築山南半町234
(地下鉄今出川駅 4番出口を西へ)
●営業時間
12:15~14:00
●定休日
土・日曜
●TEL
075-451-0132
 


●お店の人が・・・・!

地下鉄今出川駅から地上に出て今出川通りを西へ数分、室町通りを北に上がるとワンルームマンションが立ち並ぶ間に「唯一茶(いっさ)」がある。
目立った看板もないけれど、通り沿いに白いテントが張り出しているのでわかりやすい。
店内は広くなく、小さなテーブルふたつとカウンター。中に入って靴を脱いで上がるのがなんともめずらしい。
棚には、数種類もの急須と茶碗がところ狭しと並んでいる。カウンタの奥には手書きであろうメニューが大きく立てかけられていた。

こちらのお店、営業時間がなんと昼間の2時間弱しかないという。開店直後にお店を訪ねたのだが、、店内には新聞を読んでいる女性がテーブル席にひとり。「開いてます?」と聞くと、店の方は配達で不在なのだそう。しばらくしてお店の方が帰って来られて、慌しくカウンタ奥に入っていかれた。


●いっさ弁当

メニューは無農薬栽培の日本茶が6種とお弁当、そして日本の紅茶と柚子ネード(!)。もちろん茶葉を購入することもできる。柚子ネードは「柚子酢」をベースとする飲み物なのであろうか・・・なんとも興味をそそられる。
お弁当の中身は日替り。カウンタ奥でバタバタと用意されていたかと思うと、カウンタにお皿が置かれ始めた。今日は、ひじきの煮物・春雨とワカメの酢の物と筍と椎茸がいっぱい詰まった春巻。
すると、おもむろに隣の女性が席を立ちカウンタからおかずを運び始めた。いやはやなんとも・・・わたしたちも慌てて同じようにおかずを自分のテーブルへと運ぶ。おかずを運び終わる頃に、淹れたての日本茶と炊きたての白いご飯がカウンタに並べられた。
・・・にしても、ボリュームたっぷりなのだ。実は、おかずはこれだけでは終わらず写真を撮り終え頂いているとほうれん草のおひたしと、かつおだしがたっぷり効いたお豆腐の澄まし汁が出てきた。食が細くはないわたしでもなかなかのボリュームである。

 
●ご近所さんがぞくぞく

一息つく間もなく、ご近所の奥様や手土産を持った事務職員風の女性など慌しく出入りがある。誰もがさも当たり前に、カウンタに出されたオカズやご飯を運んでいき、食べ終わると重ねてカウンタに戻していく。見ていて気持ちいい連携プレーだ。


●お茶は急須で

お冷の替わりに出されたお茶は、品種は何かはわからないけれど、渋くなく濃くなく飲み後が非常にさっぱりしていた。急須にたっぷりと淹れられて後でテーブルに持ってきていただいたのだが、結局全部飲みきってしまった。
おしゃれとは言いがたいが、ご近所づきあいが伺えてとてもほのぼのとした空気が店内に漂う。この日は人の出入りが激しく長く居る事ができなかったが、次に来るときは日本茶とお茶菓子でしみじみお話を伺いに来たいものだ。