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VOL.2
saracca(さらさ)西陣
店舗写真

●所在地

京都市北区紫野東藤ノ森町11-1 離楽庵WOOD-INN1F
●営業時間
12:00~22:00
●定休日
水曜日
●TEL
075-432-5025
●駐車場
有(専用2台、付近に市営・100円パークも有)
 


●お風呂だったんですか???

東行き一方通行の鞍馬口通を千本から入って、智恵光院を越えた所。京都の人であれば、鞍馬口通智恵光院東入ル、と書かれる方がわかりやすいだろうか? そこに「shopにしてはちょっと変わった外観」を持つ、離楽庵WOOD-INがある。離楽庵は三条富小路にあるWOOD-INNの2号店である。ここ、西陣店は築80年以上経っていた銭湯「藤の森湯」を改装して2000年7月にオープン、今年で丸二年。オープン以来、くつろぎ・リフレッシュの場所として人気を集めている。

外観も内装も原形をうまく残しているのだが、決して「富士に白雪」などの壁絵がある「銭湯」イメージではなく、大正ロマンを感じさせるレトロモダンな雰囲気を楽しむことができる。

#本物の銭湯でその気分を味わいたい人は、こちらも歴史のあるご近所の銭湯「船岡温泉」へどうぞ。


離楽庵は複合型店舗。一階には今回おじゃました「saracca(さらさ)西陣」を始め、カジュアルな衣料・雑貨を扱う「Boxba」オリジナルアート「IN-SELEC」、二階にはリサイクルショップ「TAO」、ギャラリー「次空間ギャラリー」と、おもちゃ箱のように楽しみがいっぱい詰まった場所なのである。


●店内は手作りがいっぱい!

まず正面入り口。スタッフの手作りというポップな看板と大正時代に建てられた銭湯の入り口が妙にマッチする不思議な空間となっている。漆喰に色とりどりのタイルを並べているのもかわいらしい所。一歩足を踏み入れると、右側にショップ、左手奥には二階へ通じる階段があり、その他のスペースをカフェ&レストラン「saracca(さらさ)西陣」で使用している。

手前(ここはもと脱衣場であったところであろうか)には一枚板を使用した重厚なカウンター。気軽にスタッフと話せるこの場所は、まさに特等席である。オープン当初は白木の一枚板だったらしいのだが、二年の歳月が色合いにも形にもひと味深みを加えたものに変化させたようだ。

奥(ここはかつて男湯と女湯の浴槽があった所)にはテーブル席。男湯と女湯のしきりがうまい具合に広い空間を分ける役割をしているのがGOOD。
壁には一面に、鮮やかな色釉と表面の凹凸が特徴であるマジョリカタイルが使用されている。作られてからかなりの年月を重ねているとは思えないほど、現在でも素直に美しいと思えるのは技術を伴った本物だからこそ。すばらしいものはいつまでたっても美しいと感じるものであると再認識。

さて、余談。お手洗いがとってもかわいらしい!が、これは皆さんが訪れる際の楽しみにとっておいてもらいたい。お手洗い、要チェック!


店内の改装は、スタッフの皆さんが担当。この改造、現在も進行中だそうな。常連になれば、行くたびに「どこが変わったかな?」と探してみる楽しみもある。

 
●自慢のコーヒー&ケーキ

コーヒー(\400)は月代わりで提供。今月のコーヒーは「中国雲南マウンテン」。う~ん、メニューからして味がある…。メニューといえば、これもまたスタッフの手作り。細かいところまでかわいらしいイラストをおりまぜながら丁寧に作られている。必見である。さて、コーヒーが運ばれてきた。コーヒーの器は若手作家が作った信楽焼。店内には作家の紹介もあるので、気に入ればスタッフに問い合わせてみるのも一手。

ミルクティーもお願いしたのだが、紅茶が冷めないようにミルクを暖めて出してくれる心遣いがとってもうれしい。

ケーキ(\400~)はリエコさん作。日替わりで提供されるので、メニューはケーキ紹介の部分がカードで抜き差しできるようになっている。全部食べたくなるのは本当に困ったものだ。


●FOODも充実

もう一つの目玉はFOOD。
まず、12:00~17:00までのランチ。「本日のランチ」(\800)の他、夜の一品にサラダ・ごはんを加えたいわゆる定食風ランチ(\800)がおすすめ。どちらもおかずのボリューム満点で、ごはんはおかわり自由となっているから「おしゃれなお店は量が少なくって!」という殿方も安心。ちなみに伺った日はプルコギ、ナスのナムル、ごはん、サラダ、スープにコーヒーか紅茶までついてくる。これで800円なのである。感激!

17:00からはライティングを少し落として昼間とはまた違うちょっとオトナの雰囲気で営業。FOODには夜しか登場しないメニューもあるので、こちらも必見。
キッチン責任者であり、店内の絵も全部描いているというスーパースタッフ、井上さんオススメの夜メニューを以下に。メニューに載っていない分については店内の黒板に必ず掲示されているので、要確認。

【夜のオススメメニュー】
日替わり・・・
\600~\800ぐらいの間で提供。
店内黒板で確認のこと。
タイカレー・・・
\800。じっくり煮込んだグリーンカレー
ナシゴレン・・・
\800。バリ風焼きめし。ピリ辛旨い。
横浜丼・・・
\750。本家さらさの定番メニュー。
甘辛牛ミンチの上に卵がのっている丼。