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深い通りに導かれるように薄灯りの中を歩くと、鯉の泳ぐ庭に出る。凝った造りの客室が点在。(→この店のこの風景) | |||
秘伝のポン酢はさっぱりとした口当たり。苦手という人もぜひ試してみて。 | ||||
ひと昔前の京都では、すき焼きといえば、鶏肉(かしわ)。創業から100余年、当代が3代目というこの店もスタートはかしわのすき焼きであった。この頃に使っていた鍋が金鍋で店の名はこれに由来する。その後水だきへと変わるのだが、金の鍋に変わるものとして初代が次に考案したのが、誰も思いつかなかった紙なべであった。(→ちょっとお鍋なお話) | ||||
素材は和紙。ガスに掛けた金網に秘伝の和紙をすっぽりかぶせ、鶏ガラを2?3日炊いてとったスープを注ぐ。この中で滋賀県で飼育した柔らかい地鶏をはじめ、白菜、春菊、えのき、椎茸、京湯葉、手作り豆腐をゆっくりと炊く。地鶏の旨みを残しながらも驚くほど柔らかい鶏肉、そして味の決め手は自家製のぽん酢。すだち、ゆずなどをはじめ15種余りの柑橘類を使い、昆布、カツオなどを合わせたもので、ツーンとした酸味を感じず、女性には特に好評。 | ||||
戦後料理旅館を営んでいた時期もあったといい部屋はすべて個室の13部屋。他に大広間もある。種々の網代を生かした造りやかつてダンスホールとしれ使われた洋間など、趣味人であった代々の主人を偲ばせる品も必見。 |
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