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茶ごころのあった14代目が、そば打ちを楽しむために建てた隠居所・晦庵だけに、露地づたいに入ると奥まで続く通り庭、舟型の網代天井、中庭、茶室風の離れなど風雅な趣のある佇まい。(→この店のこの風景)
 
 元禄、享保のころより300余年続く蕎麦の老舗。風味豊かなそばと秘伝のだし汁は、京都ならではの味と、昔から口の肥えた人々が賞するところ。これを鍋料理で味わえるのが、14代目考案の「芳香鍋」2人前7,600円。「座敷で、大勢が鍋を囲み、煮ながら食せるもの」で、そば、うどんの鍋料理の嚆矢(こうし)として多くの人に好まれ、名物として知られるところとなった。
 鍋には、旬の京野菜が使われ、洛北・鷹峰の九条ねぎ、京菊菜(おたふく)とともに、ビタミンA・C、鉄分豊富なほうれん草もたっぷり使われている。もちろんすべての具には、こだわりの食材が用いられ、吟味した若鶏のももをはじめ、古くからお付き合いのある老舗茨木屋に特注する魚のすり身ベースの飛竜頭や真蒸(しんじょう)、湯葉半老舗の引き上げゆば、宮崎産のどんこ椎茸、これをこの店独自の鰹、昆布のきいただし汁で煮ながらあつあつを食する。具を大半いただいたところで竹ざるに盛られた自家製のそばとうどんを入れるのだが、つなぎに丹波の山の芋を用いたふっくらした喉ごしのよいそば、もちもち感のあるうどんは、鍋の仕上げにぴったり。途中すだちで味を変えるのも一興だ。(→ちょっとお鍋なお話)
 
 
所在地 京都市中京区麩屋町通三条上ル下白山町295
電話 075-221-2525
営業時間 11:00?20:00
定休日 木曜日
 
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